三次創作小話「忘羨その後」現代版(42)
dd は、ggを見るのに、完全に横を向けるように、座っている。
ずっと、ブーッブーッという音が聞こえてます。
「失礼X2、風を…」
「すみません、僕の間違いです」
スタッフが邪魔しないで、と言ってます。
“ジングアンヤオ”から初めよう
「そうなの?」
ggはセリフを暗唱している。
*dd の変顔1
gg が指パチンして「That’s right 」
ggはセリフを暗唱している
*ddの変顔2
*ddの変顔3
※この変顔は、口の体操です。
dd『エクスシーディングリー(極めて)…』
※ddは発声のウォーミングアップで言ってます。
ggdd 「赤鋒尊の死の原因を調査する人」
ggdd 「赤鋒尊の死の原因を調査する人」
dd『赤鋒尊の死の原因を調査する人』ワオ
dd『赤鋒尊の死の原因を調査する人』
本番です。
「ここは静室か」
「雲深不知処に連れてきたのか⁈」
「お前の兄上に見つかったら、どうする?」
(もう分かっている)沢蕪君の声
Can OK!
※この動画は削除されました。
【ddはggを心配で】
・・・・・・・・
ランジャンはウェイインに電話をかけながら、そこら中に視線を飛ばす。
((いた!))
救急車のそばに。
毛布を肩にかけて、棒立ちになっていた。
『ウェイイン、君が見えている。そこにいて』
ウェイインはキョロキョロと周りを探す。
ランジャンは、警官の手薄な所から抜け出して、
『ウェイイン』と大声を上げながら、走った。
振り返って、ランジャンを見つけると、その顔は一気に泣き崩れて、しゃがみ込んでしまった。
『大丈夫か?どこか痛むのか?』
ウェイインは首を横に振って、
「帰りたい。家に帰りたい」
ランジャンはウェイインを抱きかかえるようにして、その場から連れ出した。
『ママ、ウェイインは見つかった。
うん…無事だ。…うん、車じゃ無理だ。
歩いて、アパートメントに戻るよ』
ママは1時間ほど経って、ようやくアパートメントに辿り着いた。
『ウェイインは、ベッドで休ませた。
ショック状態だったけど、温かい風呂に入れて、ベッドで添い寝したら、眠ってくれた』
ランジャンは、寝室のドアを開けて、ママに中の様子を見せた。
〈心臓が持たないかと思った。ケガがなくて本当によかった〉
ママは深いため息をついた。
『手も服も血だらけだった』
ランジャンは、ウェイインの話を淡々と語った。
・・・・・・・・
いきなり、トレーラーが、目前に迫って来た。
ギュギュギュっとタイヤの音がした。
横滑りした荷台がどんどん大きくなって、
ぶつかる!思わず目をつむった。
もの凄い轟音の後、目を開けると、
目の前の車が、一瞬で半分になっていた。
車の中で、人が動いているのが見えた。
助けなきゃ!
後部座席の女性は、小さな子を抱いて、ドアを開けようとしていたが開かない。
ガラスを割って、何とか2人を車の外に出した。
運転席があったはずの場所は、ペシャンコになってた。
女性は頭から血を流していた。地べたに座り込むと、幼い子を抱きしめ泣き出した。
子どもは、無傷に見えたけど、ぐたっとして、まるで人形のようだった。
サイレンの音が聞こえてきた。
ドンドンと叩く音と[助けて]っていう、くぐもった声に気づいた。
もう一つ前の車にも、動く人影が見えた。
中学生くらいの男の子だった。
引っ張ってみたが、膝から下が、壊れた座席にはさまっていて、どうやっても抜けない。
[ママ、ママ……]
その子はだんだんと意識が薄れて行く。
「今、救急車が来る。もう少しだ。頑張れ」
傷口から血が吹き出すように流れてた。
自分のジャケットを引き裂いて、足に巻きつけ、きつく縛った。
その後、救急隊員に何か言われたと思うが、覚えてない。
どの位、ぼうっとしていたか、分からない。
突然、お前の顔が浮かんで、無性に会いたくて、、、
・・・・・・・・
ランジャンは寝室に戻ると、
ウェイインの傍らで、ウェイインの手を握りしめて、まるで彫像になったかのように、微動だにしない。
ママは寝室のドアをそっと閉めると、浴室へ。
ウェイインの服を手洗いした後、洗濯機の中へ。
かごにもう一枚、Tシャツがあった。
それも洗濯機に入れようとしたら、カチッと何かが落ちた音がした。
ママは、足元に落ちたものを拾い上げて、微笑んだ。
つづく
ggを守り抜く!
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