三次創作小話「忘羨その後」現代版(27)
gg「ウー!」
スタッフ[OK!急いで]
dd『るろうに剣心、観たことある?』
gg「観たことある!」
dd『ワオ、超カッコいい』
gg「その映画、本当にカッコいい」
gg「その映画…彼は戦闘シーンをたくさんやったと思う」
dd『イエス』
dd『彼はたくさん練習した』
dd『超クール!オーマイゴッド』
dd『(映画の中の)あの子ども』
dd(片足で跳ねている)*
gg「冒頭の戦闘シーンがもう超クールだった」
dd『冒頭の』
gg「冒頭で、彼が出てくる途中で闘うやつ」
dd『それは、一作目?二作目?』
gg「一か二か、思い出せない」
gg「彼が戦い始めたら、血まみれの跡が彼の背後に残っていて…ていうのを観た」
gg「それと、彼が軍隊を出た後のやつ」
gg「どっち(の映画)だろう?」
gg「俺は、一作目だと思う」
gg「それとも、二作目かな?」
dd『最後に女の子を連れてた?』
gg「最後に、道場に戻らなかったか?」
gg「道場で…それは一作目、それとも、二作目?」
dd『最初の映画だと思う』
gg「警察官がいて、警察署にいたんだ。その冒頭シーンが、血まみれで、すごく暴力的だった」
dd『彼が警察署に行った時、集団が皆殺しされてた』
dd(片手で自分を持ち上げるような振りをして)
スタッフ[位置に戻ろう]
スタッフ[シャオジャン、私の隣、ここに立って。イーボーはあっち」
gg「俺はどこ?」
スタッフ[そこでいい]
※動画は削除されました。
【2週間は長いよ】
『超カッコいい』
「まじカッコいい!」
『超クール!』
『戦闘シーンが多くて、きっと練習は大変だったろうなあ』
2人は、ウェイインの部屋で、映画鑑賞している。
「俺も古装劇の俳優になろうかな」
ウェイインがポーズを決めると、
『うーん、絵になるかも』
『じゃ、勉強始めようか』
「俺はパス!もう、進路は決まったし。
ランジャン君は頑張ってくれたまえ」
『フン』と言って、スマホを取り出した。
『兄さんが食糧を持って来てくれた』
窓から、顔を出して、手を振った。
「ようし、見に行こう」
キッチンで、食材をしまい込んでいると、
〈シェンシェン、母さんの具合が悪いみたい。病院に連れて行くから〉と姉さんが言う。
ジャンチョンと3人で、出て行ってしまった。
数時間後、ジャンチョンが1人で帰って来た。
〈姉さんも、陽性だった〉
3人で、ランジャンが作った夕食を食べた。
ウェイインがゲームでもしよう、と誘ったが、ジャンチョンは自室に閉じこもってしまった。
「慰めてくるよ」ウェイインは1時間過ぎても、戻って来ない。
次第にランジャンはいら立ち始めた。
2時間が過ぎて、とうとう我慢できなくなり、ジャンチョンの部屋のドアをノックした。
〈あれを連れてってくれよ〉
ウェイインがベッドで寝込んでいた。
〈こいつ、けとばしても起きないんだ〉
ランジャンは、軽々と持ち上げ、お姫様抱っこで運び出す。
〈俺たちも、感染るのは時間の問題だ。
全く憂うつだよな〉
そう言って、ジャンチョンはドアを閉めた。
「ウェイイン、起きて」
頬が火照っている。額に触れると、かなり熱い。
急いで、兄を呼び、病院に連れて行ってもらった。
やはり、陽性。隔離されてしまった。
ランジャンは陰性、自宅へ帰れと言われた。
((2週間も会えないなんて))
((君の動画を撮っておけばよかった))
((会いたい、笑顔が見たい、抱きしめたい、君の肌に触れたい))
2週間が過ぎ、ウェイインがやっと戻って来た。
車から降りて来た所を、ハグしようとしたら、するっと、かわされ、
ジャンチョンの背中に隠れた。
〈何してるんだ?〉
「お前は、あいつの恐ろしさを知らない。
2週間の禁欲明けだぞ。
俺は死ぬかも、いや死ぬぞ。助けて!」
ジャンチョンの周りを、グルグルと追いかけ回す、ランジャン。
〈いい加減にしろ。俺もこれからデートだ。
お前らに付き合ってられるか!〉
つづく
[ddはハイヒールブーツを履きます。10cmのインソールを使っている]
と書いてあります。
5cmで十分だと思うんですけど、、、