ddはggと食べたい!!


ddの会話は、“ずれ”ている真顔無気力
わざとなのはてなマークそれとも、天然なのはてなマーク



dd『私と食べよう』

gg「うん、ユアン*に俺に一つ注文するように言って」

*ユアン…ddのアシスタント



dd『君に何を注文したらいいの?』X2

dd『言って』

gg「ああ」  

dd『何を注文するの?』



gg「ワンタンが食べたい」

「忘れて」X2

gg「お前が頼むものを買って。俺に同じもの、それで十分だ」



dd『いや、できないよ』

dd『君には1ボウル、オーダーするよ」

gg「それなら、ドライワンタンが食べたい」

dd『ワンタン!』

dd『フライライスヌードルなら、ドライだ』



gg「俺が食べたいのは、フライヌードルじゃない。俺が食べたいのは、ワンタンだ」

dd『きのう似たようなの食べたじゃないか』

gg「ドライワンタン」



gg「ユアンに頼んで」

dd『自分で言って』

gg「自分で?なら、頼まないよ」

dd『ユアン、ジャンにワンタン頼んで』




・・・・・・・・

【題名:俺を食べて!】


『ウェイイン、お昼一緒に食べよう』
「ごめん、約束がある。また後で」
これで、2日目だ。
ランジャンはそっと後をつけた。
すると、かわいい女子と親しそうに話しながら、歩いて行く。今度は、笑い合ってる。
不意に角を曲がって、姿が消えた。

(どこかの部屋に入って行ったのか?)
音楽室や調理室には窓がない。
結局、見つからず、あきらめた。
翌日も、断られ、とうとう堪忍袋の緒が切れた。
『毎日、女の子と何やってるんだ!』

「あと一日待ってくれ。そしたら終わるから」
逃げて行った。
ランジャンは、もうウェイインと女子が抱き合っている妄想しか頭にない。
(よし、放課後に無理矢理にでも抱いてやる)

〈キーンコーンカンコーン〉
ウェイインが教室から出てくるのを待ち構えている。
ウェイインの手首をきつく握りしめ、ずんずんと体育館の裏へ。「待て、待て」と何度も言うウェイイン。
壁に体を押し付けて、荒々しく口づけして、ウェイインの“そこ”を痛いほどに握りしめた。

すると、手に持っていた紙袋がぼとりと落ちた。
両手でランジャンの胸を押し返し、唇から、やっとの思いで引き剥がすと、「俺の言うことを聞かないと、後悔するぞ」
ようやく体を自由に動かせたウェイイン。
紙袋をそっと開けると、ポロポロと涙を流し、「もういい」それをランジャンにぶつけて、駆け出した。

ランジャンは、紙袋の中を開けてみると、グチャグチャになったケーキが。happy birthday のプレートが見えた。
明日は自分の誕生日だと、今やっと思い出した。

『また、怒らせてしまった』
底なしのどん底に落ちて行くランジャン。

一方ウェイインは、「絶対、許さない」
怒りで、その夜は眠れなかった。

翌朝、本当なら、ランジャンとデートしようと思っていたウェイイン。
ソファの上で、ダンゴムシのように、まるまって、アイドルの出ているテレビをぼうっと見ている。

今さっき、ジャンチョンから言われたことを考えていた。
〜ランジャンは束縛強めの嫉妬男だぞ。そりゃ、そうなるさ。お前さ、逆にランジャンが毎日、女子と昼飯食べてたら、どう思う?〜
(分かる。俺も独りよがりだった。でも、まだ許せない。大嫌いだ。…でも、大好きだ)
(誕生日、一緒に祝いたかったな)

そこに、突然、『ウェイイン、ごめん』とランジャンの声がした。顔を上げるとランジャンが立っていた。
「なんで?」
『ジャンチョンが呼んでくれた』
『これを君に』
開けてみると、ケーキ!ドライワンタンでできたケーキだ。あのプレートが乗っかっていた。
『君が作ってくれたケーキは全部食べた。とってもおいしかった。ごめん。本当にごめん』
『じゃ、帰る』
「ちょっと来い」
ウェイインの部屋に入ると、
「ちょっと待ってて」
ベッドの裏に隠れて、ごそごそと動いている。
「恥ずかしいからむこう向いて」
「もういいぞ、こっち向いて」
ランジャンが振り返ると、ウェイインがうさぎになっていた。いや、バニーガール⁉︎
キョトンとしているランジャン。
「これが誕生日プレゼントだ。どうだ?人魚の方がよかったかな?」
ウェイインをぎゅうっと抱きしめて、ぐすんぐすんと泣き出した。
つづく



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