投資をするにあたって、私が最も大切にしているのは投資のテクニックや経済指標ではありません。
もちろんそれらはとても大事ですが、もっと基本的なこと「経済とは何か?」「お金とは何か?」「投資とは何か?」「市場とは何か?」・・・
そういった問いかけに対する答えを考えることです。価値観や哲学をはっきりさせる、といったところでしょうか。
基本的なことに対する私なりの考えを、このブログで少しずつ書いていきます。
そんなわけで今回は、
「そもそも経済ってなんだろう?」
という問いについて考えてみようと思います。
「経済」というのは「人間が豊かさを手に入れるための行動」なのだと私は考えています。
昔々、「お金」なんてものが存在しなかったころ、人間は自分の欲しいものを手に入れるために「物々交換」をする必要がありました。
これはとても非効率です。
自分が欲しいものを持っている人でかつ、自分がすでに所有しているものを欲している人を探さなければならないからです。
その非効率をなくすために生まれてきたのが「お金」です。
共通の価値尺度があれば、自分が欲しいものを持っている人を探して、お金を渡せば取引が成立します。
これは大昔の話ですが、人間の経済活動というのはこの例のように、豊かさを手に入れるために生まれ発達してきたのだと思います。
では現代社会について考えてみます。
サブプライム・ショック、リーマン・ショック、ギリシャ危機、アメリカの財政難、キプロスショック・・・
近頃は世界経済を揺るがすほどの危機的状況と言われることが多いです。
日本にしても、将来を明るいと考える人はおそらく少数派でしょう。
テレビや新聞では連日、経済の先行きに対する不安が報じられます。
もしもマスコミが煽っているように「経済崩壊」のような事態になれば、それは間違いなくとても辛いものとなるでしょう。
同時にそれは間違いなくチャンスでもあります。
人々に不満が溢れ、多くの欲求が生まれるということは、それがそのまま経済活動の源泉になるからです。(逆にある程度満たされた現代では大きな経済成長は期待できません。)
仮に現在使われているお金がなにかが原因で機能しなくなっても、きっと誰かがそれに代わるものを作り、また経済は回り始めます。
仮にあらゆる大企業が倒産し、消滅するようなことになっても、きっと誰かが人を集め、組織となり、様々な物やサービスを提供し始めるはずです。
仮に経済が崩壊したとしても、回復のスピードはきっと想像もできないくらい早いのでないでしょうか。私たちが蓄えてきた「知恵」は消えないからです。
「幸福論」を著したアランは言いました。
「悲観は気分のものであり、楽観は意志のものである」
確固たる根拠もなしに過度な悲観に染まることなく、常に将来への強い意志をもって、前向きに進んでいきたいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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