「おもてなし」も「お客様のために決して逃げない」も撲滅すべし!
「お・も・て・な・し」の東京オリンピック・パラリンピックが近づいていることもあって、世間では「一億総おもてなし」とでも言うべき同調圧力が高まっている。これが外国人に親切にするぐらいなら結構なことだが、ビジネスの世界でも相手に過剰なおもてなしを強要するのは話が違う。強要するのは客であり従業員の雇い主であり、強要されるのは企業の従業員である。この場合、客を「モンスターカスタマー」と呼び、雇い主を「ブラック企業」と呼ぶ。
ビジネスの原則は価値の等価交換だ。従って、売り手の企業や従業員は、もらうカネに見合う以上の価値を提供する義務は無いし、それを強要するのは犯罪行為だ。ところが、なぜか日本では、売り手の企業の従業員は過剰な接客、手間のかかるサービスを要求され、長時間労働を強いられることになる。本来なら売り手の企業は客に抗議すべきだが、「おもてなし」とか「お客様のために」とか称し、逆にそれを従業員に強要する。
商取引や雇用関係に、こうした“おもてなし強要構造”があるために「人材だけが財産」のサービス業(もちろん人月商売のITベンダーも含まれる)にブラック企業が多いし、つけ上がる客も多い。そりゃ、母国で賃金に見合う接客しか受けたことがない訪日外国人からすれば、信じられないくらい素晴らしいサービスとに映る。にもかかわらず「それが日本や日本企業の付加価値、競争力」と思うからアホなのである。
最近の投稿とリンクしますね。
【コラム】日本の過剰労働は、「お客様」の暴走が原因だ
http://s.ameblo.jp/nori-shohyo/entry-12221911732.html
【コラム】ERPでもCRMでもない、MSが新業務アプリ「Dynamics 365」を提供開始
http://s.ameblo.jp/nori-shohyo/entry-12225837935.html
日本のIT業界は、労働集約型が大半を占めるため、日本企業が象徴的に抱える問題点を全て包含しているのではないか?とすら思う。
(本文から抜粋)
「御社には独自システムを構築する能力はありません。外部委託したところで、利用部門のゴリ押しなどをコントロールする体制も作れないでしょうから、プロジェクトに失敗するだけです。独自システムが欲しいなどとワガママを言わず、パッケージかクラウドで我慢すべきです」
いいね。
今度言ってみようか。
間違いなくクビだろうから、辞めたくなった時にでも(笑)
でも、日本企業の等身大の現実をストレートに表している言葉だと思います。
皆さまは、いかがでしょうか?
皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m
バックナンバーも購読頂けます。
【弊社のFacebookページ】 ICT Solution合同会社