日本で恐らく一番誤解されてる言葉ではないか、と思います。
三波春夫さんが「お客様は神様です」
松下幸之助さんが「お客様は王様です」
と言ったのが発端だが、これは別に「客は売り手よりエライ」ということを言わんとしたことではない。
三波春夫さんは、「お客様とは、自分のステージを見に来てくれる人のこと。(見に来ない人はお客様とは呼ばない)
来てくれた方を神様と思って、最高のパフォーマンスを発揮したいという考え。」というのが、言葉の真意。
松下幸之助さんは、「王様と同じでお客様を絶対視して何も言わないのではなく、むしろお客様がよくなるためには時に苦言も必要。」というのが、真意。
だから、顧客の方が売り手より上という考え方は元よりない。
「オレは客だ!客の言うことは絶対だ!!」
・・・どこのヤ◯ザですか。。
マジ、イタイですよ(−_−;)
まず、顧客は売り手が定義するものであり、選んで良いということ。イヤな客に売る必要はない。
加えて、顧客と売り手は対等の立場であり、売り手は常に顧客の満足と幸せを考え、言われるがままでなく、積極的に提言すること。
そもそも、売買というものはどうして成立するかというと、売り手と買い手のメリットが一致した時に成立する。それだけのこと。
買った方は「安いから」が全ての理由じゃないし、売る方も「儲けたいから」が全ての理由じゃない。
日本は、殆どの値段が決まっていて、外国の露店街のように「価格交渉」というものに慣れていない。
本来商売とは、「買いたい人から買う」「売りたい人に売る」というシンプルなもの。
だから、顧客にモノが言えず言いなりになってる人は、単なる勘違いだよ、そりゃ。
顧客は決して神ではない。
言いなりにならずに、プロとして確り価値を伝えればいいじゃない。
客が間違ってるなら、堂々と指摘をしよう。
分からない客には売らなければいい。
反対に自分が客の時も、エラそうにするのではなく、売り手の提案を引き出す質問をしよう。
勿論、売る努力と貢献マインドは大切だけどね。
本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!