【前回までのおさらい】
■ PMは技術者出身でなくともなれる。
■ PMは向き不向きがハッキリ分かれる。
■ プロジェクトマネジメントは、受注段階から始まっている。
■ キックオフミーティングが、PMの腕の見せ所である。
■ 変化を想定することが、プロジェクトコントロールの肝である。
■ 立ち止まって振り返ることも、プロジェクトには重要。
さて、今回はシリーズ最終回です。
これまでのまとめをしたいと思います。
PMに必要なことと、技術者とは違う視点について、プロジェクトフェーズごとに抽出してみました。
1. PMの前提条件
基本的に、技術者出身か否かではなく、PMは向き不向きがハッキリ分かれます。
向いてる人を育成するのが効率良く、適材適所が肝。
顧客視点から見た理想のPMとは、WinWinになれる関係です。
つまり、顧客が何を求めているのかを的確にキャッチし、同じゴールを実現するために一緒に仕事を進めていける人が、顧客から求められるPMです。
2. 受注フェーズ
プロジェクトの成否は、受注段階で8割決まります。
理由は、リスクを含め正確に見積もりすることがプロジェクトの成否を分けるからです。
リスク費用を変動費であるプロジェクト管理費の中から捻出しつつ、顧客に納得感のある見積もり提示をすることが、受注の際のPMの仕事です。
3. 立ち上げ
キックオフミーティングの進め方は、超重要です。
プロジェクトの目的目標と目指すべきゴールと役割分担を明確にするのが、PMの役目です。
コミュニケーションや情報共有の方法についても、キチンと定義する必要があります。
4. 実行とコントロール
プロジェクトは、生き物です。
どんなに完璧な計画を立てても、必ず変更する必要が出てきます。
だから重要なのは、「変化に強いプロマネ」です。
変化することを想定したタスク割り当て、スケジュールコントロール、変更要求に対する柔軟な対応が求められます。
そして、変更する際の考え方とルールの統一が重要。
5. 終結と完了報告
プロジェクトは、やりっぱなしではなく振り返りが重要。
特に、一度立ち止まって考えないと、改善など覚束かないです。
技術的に何が出来たかではなく、チームとして会社として、プロジェクトにどのように貢献できたか。
そして、今後の課題を抽出し継続改善を行うことが、優秀なPMの条件です。
ざっとまとめてみましたが、技術者としてのキャリアがアドバンテージになるようなポイントは、PMの役割上、正直殆ど無いんですよ。。
確かに技術的なバックボーンを押さえることは重要ですが、それは他メンバーでも代替出来る。
最低限、それを評価出来るだけの知識経験さえあれば、あとはリーダーとしての資質ばかりです。
求められることは。
この「リーダーとしての資質」を育てるのが、なかなか難しいと感じてる管理職の方は多いのではないでしょうか。
今回は、「PMは技術者でなくともなれる」という提言をまとめましたが、次回からは新シリーズとして、「リーダーの役割とは?」について考えていきたいと思います。
本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!
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