【コラム】なぜリーダーになりたがらないのか?!(第1話) | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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IT業界のプロジェクトは技術の進歩やビジネス要求の変化に伴い、複雑化・複数同時進行型に変化しています。
そんな背景の中、益々プロジェクトマネジメントの重要性が問われるようになりました。弊社はプロジェクトマネジメントに特化したコンサルティング企業です。

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さて、今回から新シリーズです。


テーマは、なぜリーダーになりたがらないのか?についてです。





PMの仕事は、一言で言うとリーダーシップです。

プロジェクト管理と言うから混乱しますが、PMに求められるのはリーダーの資質です。




リーダーには、色んなタイプのリーダーがいますよね。


同じように、PMにも色んなタイプがあって良いのです。


要は、プロジェクトの中で、適切なリーダーシップを発揮することが、最も重要な役割なのです。







以前にもご紹介しましたが、業界で一番人手不足感があるのは、PMです。


ニーズが一番高いにも関わらず、一番人手不足に陥っています。


詳しくは、弊社HPの記事をご参照ください。
↓   ↓






なぜか?については、このブログで色々お伝えしてるのですが、もう一度整理してみたいと思います。





【PMが人手不足の理由】


1. そもそも頭数が足りない

PMそのものの頭数が足りないのが、一番の理由です。
ニーズに対して、ウォンツが不足している。

なぜか?

僕は、充分な育成が出来ていないことに他ならないと思います。

PMとしての実力が不充分なまま数合わせでアサインし、結果としてプロジェクトが炎上したり、本人がつぶれてしまい、更に人手不足に陥るという現状があります。

それは、次項以下の問題が原因と考えます。



2. 人気が足りない

大きな原因は、PMという仕事自体が人気がないせいだと僕は考えています。

人気がある職種には、優秀な人材が集まりやすくなります。

例えば、Jリーグ発足でサッカーがブームになり、サッカー選手を目指す才能ある子供たちが増えました。

それが日本全体のスキルの底上げにつながり、世界でも勝てるようになりました。

でも、PMは正直イメージが良くない。
コンサルの方がカッコいいし、やりがいがありそう。
(ホントはPMが出来ないコンサルは片手落ちですけどね)

まずは、PMのイメージアップが一番必要なことだと思うんです。




3. スキルが足りない

前述した通り、育成が不充分なためスキル不足のPMが至る所にアサインされています。

その結果、炎上プロジェクトが量産され、PM自身の心身を蝕んでいます。

そうして、結局「優秀なPM」のところに仕事が集まってきて、彼らもオバーフローして脱落していく。

これは、彼らだけの責任なのでしょうか?




4. 立場が弱い

劣悪な環境に置かれている割には、立場が強いわけでもないのが、更にPMの悩みを深めます。

上司と部下の板挟みになり、労多い割には功が少ない立場でもあります。

プロジェクトが成功を収めても、オイシイところは営業や上司がさらっていき、問題が起こった責任ばかり追求される。

これが、今の業界の多くの会社の現状です。




5. 定着率が低い

ここまで悪い材料が集まれば、そりゃ、さぞ定着率が低いのもお分かりになるでしょう。

PMを取り巻く環境を改善しない限り、PM不足は解消しないのです。

どこの会社も何となく認識しつつも、PMに責任を押し付けられるご都合主義から抜け出せていないのではないでしょうか?





このように、リーダーシップが必要とされるPMにリーダーシップを充分に身につけさせる環境やノウハウが不足しているばかりか、PM自体がスポットライトを浴びる花形職種とは言い難いアンバランスさ。


これでは、優秀なPMを定量的に確保するのは難しくないですか?


でも、僕はプロジェクトの成功は、PMの力量によって大きく変わると考えています。


それは、優秀なPMを育てないと、失敗プロジェクトが減らないということを意味します。




これを解決するためには、どうすれば良いのでしょうか?



それを、次回から考えていきたいと思います。





本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!


皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



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