【コラム】組織化を妨げる要因とは?!(前編) | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

IT業界のプロジェクトは技術の進歩やビジネス要求の変化に伴い、複雑化・複数同時進行型に変化しています。
そんな背景の中、益々プロジェクトマネジメントの重要性が問われるようになりました。弊社はプロジェクトマネジメントに特化したコンサルティング企業です。

{6822CBAF-3611-4638-9C74-BE6C48D3EFC8:01}



本日のテーマは、組織化です。



通常業務とプロジェクトでは、そもそも組織運営方法が異なります。




違いを定義する際に、そもそも組織とは何か?というイシューについて触れておく必要があります。




【組織とは?】

以下を明確にし、適切な役割分担をすること。

何を
なぜ
誰が
いつ
どこで
どうやって





【通常業務】
何を  →基本的な職務は人事により決定
なぜ  →会社の理念や事業プランにより決定
誰が  →人事により決定
いつ  →職務規定に準拠
どこで →職務規定に準拠
どうやって →会社や事業プランにより決定



【プロジェクト】
何を  →プロジェクトで策定
なぜ  →プロジェクトで策定
誰が  →プロジェクトで策定
いつ  →プロジェクトで策定
どこで →プロジェクトで策定
どうやって →プロジェクトで策定






違いが分かったでしょうか?


通常業務は、最初からある程度役割分担と位置づけが決まっているのが前提です。


一方で、プロジェクトではそれらを全てプロジェクト側で決定する必要があります。




ものすごく単純なことですが、あまりこの認識が無いプロジェクトマネージャが多いのが、IT業界の現状だと思います。




その大前提の食い違いが、失敗プロジェクトを量産する大きな根本原因では無いでしょうか?




全て厳密に定義する必要があるのにも関わらず、いい加減な状態でキックオフするプロジェクトが横行してます。



プロジェクトは流動的で不確定要素が高いため、最初から全てを決めるのは確かに困難です。





では、そんな時はどうすれば良いか?




決められないなら、「仮決め」しペンディング事項として課題管理すれば良いのです。


議論がブレた時に、「立ち返る場所」をつくる意味合いもあります。




この「立ち返る場所」をつくる行為は、組織化の基本です。


ワンマン社長には、「立ち返る場所」なんてありません。


全て、その場その場で社長のカンピューターの計算結果に従います。



これでは、組織化が進まないのは容易に分かるでしょう。





でも、残念ながらこれに類する会社は大変多いです。

特に、起業したばかりの会社は。




社歴が長くても、社長を上司に読み替えて頂ければ、かなりの会社が当てはまるでしょう。




次回は、組織化の弊害とその解決法について考えてみます。






本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!


皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



読者登録してね


初月無料ですのでお気軽にお試しください。
バックナンバーも購入可能です。



【弊社のHP】



【弊社のFacebookページ】 ICT Solution合同会社