【書評】高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人 | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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こんにちは、こんばんは、おはようございます!


さて、本日は、勝間和代さんの本です。
テーマは、「学歴」と「成功」。


普通に考えると、「学歴が高い人が成功する」と考えるかも知れません。
多くの親は、それを想定して、「勉強しなさい!」と子供に言うでしょう。

でも、そうとは限らない事実をご存知でしょうか?



勝間さんが、この本でフォーカスしているのは、
ストリート・スマート

聞いたことあります?


ネイティブな英語を使う人たちの間では、普通に使われている言葉だそうです。

He's a street smart person.(あいつはデキるヤツだ)
なんて具合にね^^


これは、アカデミック・スマートの対義語で、日本語にすると
「頭のいいやつ」「勉強のできるやつ」という、違いかな?



そう、この本は、ただ単に勉強出来るだけの「残念なやつ」ではなく、本当に「頭のいいやつ」は、何が違うのかについて、説明しています。


さて、それではいつも通り解説を加えていきます。





①構成要約

1.頭がいい人の7つの習慣
 なんか、章のタイトルがズルいよね(笑)
 こう言うと、高尚な内容に聞こえる。
 勝間さんが考えたのかな?出版社の知恵だろうけど。。
 まぁ、内容は、だいたい想像に堅くないことです。
 7つの習慣をご存知の方なら。
 知らない方のためにご説明すると、
 「頭の良い人が身につけている7つの成功法則」です。

2.頭のいい人の7つのスキル
 きっと、このタイトルの付け方が気に入ったのでしょう(笑)
 また出て来た、これ。次は、7つのスキル。
 「頭の良さ」につながるスキルを、ピックアップしています。
 そして、「頭の良さ」が収入につながる、という前提条件を定義し、
 それを数理的に説明している点が、勝間さんらしい。

3.新しい考え方をもたらす7つの視点
 ここでもまたまた7つのピックアップ。
 孫正義さんと三木谷浩史さんをモデルに、ストリート・スマートの
 持つ視点の事例を紹介した後で、それを「どら焼き」を使って
 説明する、という離れ業をやってのけてます。。
 なんだろな、「カツマーウケ」を狙ってるんだろか??
 要は、人並み以上の発想力や認知力などのスキルを持ち、それを
 更に人の力を借りて最大化出来ること。
 これが、ストリート・スマートの条件なんだとか。

4.頭を良くする7つの方法
 では、具体的にストリート・スマートになるための方法は?
 について、最後にまとめています。
 必須要件として、「気づき」をあげています。
 「頭のいいやつ」になるためには、徹底的に「気づき」の力を上げる
 ことだ、と勝間さんは言います。
 つまり、どんなスキルを身につけているとか、資質を持っているか、
 ではなく、常に「気づき」を得られる人間でないと、いくら勉強が
 出来ても一定以上の成果は期待出来ない、ということですね。
 一流と凡人を分けているのは、自分で「気づく」ことが出来るか否か。
 一流のコーチは、「気づき」を与える「きっかけ」を作ることに
 長けている、ということです。
 そして、その「気づき」を得るための秘訣が、ここで紹介されている
 7つの方法ですね。




②所感

「勝間さんの本を読もう」と思って、書店で探した時に目に留まったのが、こちらの本。

手に取って、目次を見て、「7つの習慣」という言葉を発見して、買ってしまった。。

そういう意味では、僕はまんまと編集者の思惑にハマってしまったんだろう(笑)
いや、あるいはコヴィーさんに洗脳されているのか^^

でも、値段分くらいの価値は、勿論ありますので、ご安心を。

勝間さんの本だから、いつも通りコンサルチックに、「理詰め」で「数理的」に書かれているので、アレルギーのある方はいらっしゃるでしょうが。。

着眼点として良いな、と思ったのは、
「『勉強ができるやつ』と『頭のいいやつ』の違い」
について、論理的に説明している点です。

感情論として、「あいつ、頭いいけど使えないよね」っていう議論は、気持ちは分かるけど、ちょっと安直すぎる、と僕は思ってるんです。

勉強してるやつってのは、少なくとも努力はしたやつであることは確かな訳で、「努力しないやつよりはまし」って僕は思ってるんだけど、どうだろう?

それを踏まえた上で、「勉強すりゃいいってもんじゃない」って議論をして欲しいし、「本当に使えるスキルを身につける勉強とは」ってことを考えた上で読んで欲しい、と個人的には思っています。

成績は良いけど仕事で成果を出せない社員が増えているのは確かだけど、たぶん、勝間さんは高学歴だし、学歴を否定することはしていないと思います。

僕も、学歴は否定しないし、あるに超したことはない、と思っています。

でも、「学歴だけではどうしようもない場面が増えて来た」という仮定のもとに、では、どうやったら学校で学んだことを最大限に活かすことが出来るんだろう」ということについて、考える機会を与えてくれる一冊だと捉えています。

ターゲットは、基本的には「アカデミック・スマート=学歴エリート」であると思うけど、重要なのは「どうして勉強しなければならないか」という視点を持って読むことではないか、と僕は理解しました。

ちなみに、他の書評でもご紹介させて頂いている、「多読の重要性」や「成功するためには素直さが重要」などの部分についても触れられているので、カテゴリ的には「成功法則」なのかも知れません。

実際に、ベースとなっている基準やナレッジは、勝間さんが読み倒したビジネス書作家の理論の蓄積であり、それを勝間流にサマリーした内容である、というのが、過不足ない説明かも知れません。




③こんな方へオススメ

1.学歴コンプレックスがある方
2.「学歴が無いから」と諦めている方
3.高学歴だけど、成果が出ない方
4.勉強は好きだけど実行力の無い方
5.「なりたい自分」になるためにはどうしたら良いか知りたい方









本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!
皆様との良きご縁に感謝申し上げます。





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