【書評】残業はするな、「前業」をせよ!―朝のスタートダッシュで人生が決まる | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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さて、本日は前回に引き続き、時間管理の本について書いてみます。


タイトルの「前業」は、ダラダラといつまでも残業せずに早く帰り、朝早く起きて仕事をした方が効率が良い、という意味です。


僕もこの本を読んでから、朝型生活を意識するようになりました。


それまでは、割と遅くまで働くのが好きで、夜にも強い体質だったのです。

早起きは元々苦手でした。。



しかし、朝にやった方がやはり効率は上がりました。
習慣化することにより、早起きも徐々に出来る様になりました。


この本は、タイムマネジメントを主なテーマにしていますが、構成がラフで読みやすいです。


まず、アジェンダごとに「名言」が一言書いてあり、コラムのような手軽さで読み切ることが出来ますので、読書が苦手な人でもとっつきやすいでしょう。


その中から、いくつか印象的な言葉を抜粋してみます。




①本当に忙しい人には「多忙感」が無い

一番忙しい人間が一番時間を持つ
ー  アレクサンドル•ビネ



本当に忙しい人は忙しさを感じさせないのではないでしょうか?

何故ならば、彼らは自分で時間や予定をコントロール出来ているので、多忙感が無いのだということです。

やるべきことが沢山あるのに、優先順位や重要度の見極めが出来ていない人は、本当に忙しい原因を考えないで目の前の仕事ばかり追いかけるから、いつも忙しそうに見えます。

二度手間も増えるから、更に効率が悪くなります。

何より、「やらされている」うちは多忙感は消えないでしょう。

自分が主体的に取り組み、タイムマネジメントが出来るからこそ、「余裕」が出来て更に多くのことに取り組めるようになるのだと思います。




②作業をしているうちは、仕事が出来ない

他人様のお堀になったところを、サラにもう一間ずつ余計に掘りました ー  古河市兵英衛


「コピーを取ってきてくれ」と言われたら、どうするでしょうか?つまらない仕事だと思って不満に思いますか?

でも、同じ指示を受けても、人によってやり方が様々です。

◼︎ ただコピーを取る人
◼︎ きちんとそろえる人
◼︎ 読みやすい濃さで取ってくれる人
◼︎ 留め方が雑な人
◼︎ 中身をきちんと読んだ上で渡してくれる人


同じ作業でも、どのように行うかで評価が変わって来ませんか?

結婚情報サービスのノッツェの須野田社長は、コピー取りから出世して社長になったというエピソードを聞いたことがあります。

「たかがコピー取り」と思う人は、決して仕事が出来るようにはならないと僕は思いますよ。

仕事は、目の前のアウトプットに対する評価の積み重ねですからね。

私のエピソードで言えば、私は今自分の部署の「電話番」を自ら名乗り出て、やっています。

理由は、早く他の同僚や上司から信頼を得たかったからです。

電話の応対の仕方って、みんな見ていますよね。
それって、絶好の「アピールチャンス」だと私は思ったのです。

でも、言われなければ特に誰がやるかは、決まらなかったでしょう。

わざわざ決める必要のないことでもあります。

おかげさまで、上司や同僚とのコミュニケーションは良好で、仕事もチームとしてもうまくいっています。

これって、意外と簡単なところから出来るんですよね。

ところが、別の島の人間は、電話が鳴って3コールしても誰も出ようとしないこともあります。

お互いに「誰か早く出ろよ!」と思っているのです。
僕は、「あーあ、損してるな」と思います。




③決断で重要なのはスピードのみ

まずいと判断する方、危険な方に賭けることだ
ー  岡本太郎


私たちの人生は、常に「選択」の連続です。
電車で行くか、バスで行くか、といった日常の選択肢から、進学や就職では大きな選択をしなければいけません。

その時に、なかなか決断出来ない人が多いのではないでしょうか?

でも、著者は「迷ったらどっちでも良い」と仰っています。

僕も、迷って何もしないくらいなら、即断即決して失敗した方が10倍マシだという考えの持ち主です。

何故なら、
失敗からは学ぶことが出来るが、何もしなければ何も残らないからです。

課題が顕在化しなければ、改善も出来ない。
だから、むしろ問題は起こった方がよい。

そういう前提に立つと、決断出来なくて1年間迷っているより、毎月新しいことを始めて12回(1ヶ月に1回)失敗する方が、遥かに自分の経験値とスキルになると思います。

それに、うまくいかなれけば、うまくいくまで続ければ良いのではないですか?

僕はたくさんのチャレンジをして来て、たくさん失敗していますから、「カッコつけて」なかなか行動出来ない人を見ていると、本当に勿体ないと思います。

泥臭くても幸せになる努力をする方が、何倍も生きがいややりがいがあるのではないでしょうか。




このように、タイムマネジメント以外にも、仕事や人生のヒントが色々書いてあります。

繰り返しになりますが、読みやすい本なので、学生さんや新社会人にオススメですね。

ベテランさんも、スキルや仕事のやり方の見直しのために読んでみると良いでしょう。










本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!


皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



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