これはコーチングのスキルを駆使してダイエットを試みるアラフィフ女子の奮闘記である。


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「もぉ、食べてないのに、なんで減らないのよぉ」

体重計に蹴りを入れまくる、Non。


月曜日はNonの断食デー。

といっても、こっそりわかめ味噌汁と豆腐そうめんを食べているので、似非断食ではあるがえー


「怒ってばかりでは、先が思いやられるのう。」

突如、老人の声。


「誰?」

あたりを見渡す、Non。

誰もいない。


「老師じゃ」

右耳から聞こえる声。

首を横に向けると、右肩にちっちゃな赤ちゃんが立ち上がる


「ぎゃあーーーーーっ‼️」

思わず赤ちゃんを振り払うNon。


老師不満「目上の者を敬え。基本がなっとらん。」


Non「め、目上?」


老師不満「身は体を表す。わしゃ、穢れのない存在だからな。ふぉっふぉっふぉ。」


絶句するNon。


老師不満「ところで、Non、何故ダイエットしとる?」


Non「はぁ?」

この赤ちゃん、何者?


老師不満「理由も答えられんとは。基本がなっとらん。」


Non「痩せたいからに決まってますけど。」


老師不満「何故、痩せたい?」


Non「。。。太った自分が嫌だから。」


老師不満「やはり、基本がなっとらんのぉ」


Non「(ムッとして)何がいけないっていうんですか?」


老師不満「ワクワクすることと、辛いこと、どっちをやりたいと思うか?」


Non「(呆れ顔で)そんなの、ワクワクすることに決まってるでしょう。」


老師不満「(ほくそ笑んで)それぞ、基本中の、基本じゃ。」


Non「だから、なんなんですか。」


老師不満「そう、焦るでない。まずは、深呼吸だ。」


Non「・・・」


老師不満「素直にいうことをきけんとは、基本がなってない」


Non「はいはい。深呼吸すればいいんですよね。」

仕方なく深呼吸するNon。


満足そうに頷く老師


老師不満「ワクワクする絶対達成したい目標こそが、ダイエット成功の奥義じゃ。人間は、快・不快の法則に従って生きとる。ダイエットの過程は、食事制限など、辛いことも多い。いわば、”不快”じゃ。だから、途中で「食べる』という”快”の誘惑に抗えず、挫折するのじゃ。」


たしかに、ダイエット中は、食べられないことばかりに意識がいってしまい、いつのまにか挫折することが多かったな。。


ワクワクする目標か。考えたことなかったな。

Nonにとって、ワクワクする目標って、なんだろう?


「ワクワクするような、絶対達成したい目標は、なんですか?」