はしぐちのりこです。
セルフイメージの強力さを思い知らされたおはなし。
入院中の母(84才, 認知症あり)との会話。
お見舞い&手伝いに行ったら
「アンタ今晩のご飯どうするの? 一緒に帰ろう。
うちに寄って食べて帰ったらいいから。」
といってきかない。
これが5分毎に繰り返されます(笑)
いや母よ、あなたは入院中で、ここ病院なんですけど、、、と思いながら
私:「わー、ありがとう。なんか美味しいもの作ってくれるん?」
母:「それは嫌だわ。落ち込むわ。なんかお惣菜買って帰るし。」
私:「えー、でもせっかくだからお母さんの料理が食べたい」
母:「嫌、それは嫌。ここの地下でなんか買って帰る。絶対なんか買って帰る!」
(注:ここはフツーの入院病棟です。デパートかなんかと思いこんでおられます。)
・・・
へー。
認知症でもそこは揺らがないんだ(笑)
自分への認知は揺らがないんだ。
自分が料理好きにひっくり返ったりしないんだ。
脳っておもしろい。
母は料理が苦手。
自分は料理が下手だといつもいつも言っています。
でも彼女の中で「料理は自分が作らなきゃ」は残っていて。
だから毎回毎回、行く度に
お父さんのご飯作らなきゃ
アンタ今晩ご飯どうするの?
の繰り返し。
認知症が始まってから
もう母は何年も台所に立っていないのですが
自分は料理が下手
っていうセルフイメージは
相変わらず変わっていないらしい。
いろんな事象の記憶はなくなっていくけど
自分がどんな人間であるかという
自分への認知(セルフイメージ)は変わらないんだなぁー
と思って感心して聞いていました(笑)
認知症って
認知のゆがみがおきる病気なのに
自分への認知は変わらないのですよ
そのくらい
セルフイメージって
強力で
身体と脳(心)に刻み込まれているってこと。
だからこれを
逆に使えばいいんだよね^^
すごいよね。
ちなみに私は、
母のご飯がまずいだなんて
一度も思ったことないんですけどね。
むしろいつも美味しかった。
だから母の手料理がいつも食べたかった。
ま、本人は嫌がったけど。
それも本人の自由ということで(笑)
あなたのセルフイメージは何ですか?
はしのん。
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