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のあの本棚

更新不定期になりますが、オリジナル小説を書いていこうと思ってます。
小説以外も書きますが、適当に読んでもらえたら嬉しいです。

まだ通い慣れない通学路を、西浦美紗貴(にしうら みさき)は一人ゆっくりと歩いていた。
昨日、鳥羽中学校に入学したばかりの一年生である。
晴れた空を見上げながら、美紗貴は軽く深呼吸する。
(うーん、なんだか気持ち良いなっ。これが新しい生活を感じるってことなのかな?)
リュックを背負い直し、再び歩きだすとメインストリートの反対側から声が掛かる。
「みーさきー、おはよ!一緒にいこーっ!」
手を振りながら車の来ない車道を渡って来たのは、小学校からの友人である杉林志保(すぎばやし しほ)だった。
「おはよう、志保。ちゃんと横断歩道を渡らないとダメよ?」
根が真面目な美紗貴は、いくら車が来ないとはいえ、渡るべきでない場所での横断に軽く避難した。
志保は顔の前で手を合わせながら、苦笑を浮かべつつ謝罪する。
「ごめんー、怒らないでよ。横断歩道まで遠かったからさー。」
次からはしないからと続け、美紗貴と共に歩きだす。
美紗貴のあまり高くない身長に対し、志保は中学一年生としてはかなり高い身長であるため、二人が並ぶとその身長差が一層際立つ。
小学生の頃は他の友人から、デコボココンビなどと不名誉なコンビ名を付けられたものだった。
他愛ない会話を楽しみつつ、二人揃って校門を通過すると、校舎前のグラウンドでは野球部が朝の練習を行なっていた。
「ねね美紗貴、昨日のホームルームで先生が言ってた部活の事だけどさ、どこに見学に行くか決めた?」
入学式が終わった後のホームルームで担任である加藤梢(かとう こずえ)先生から伝えられた内容を思い出す。
鳥羽中学校では部活動が盛んであり、入学した次の日から一週間は部活見学が推奨されている。
「配られたプリントを家で読んでみたけど、私は特に決めて来なかったの。」
正直に言う美紗貴を見て、志保はニヤリと笑いながら切り出す。
「じゃあさ、バスケ部の見学に付き合ってよ!ね?お願いっ!」
予想していた内容に苦笑しつつ、美紗貴は放課後に付き合うことを承諾する。
志保はありがとーっと美紗貴に抱きつき、嬉しそうにバスケ部への入部を決めている事や、やるからには早くレギュラーになれるよう頑張る事など話している。
身長が高く、運動神経も良い志保であれば、現在の部員にもよるが容易に叶うのだはないかと思えてくる。
(私はどうしようかな。体を動かすのが好きだし、やっぱり運動系の部活が良いな。)
漠然とではあるが美紗貴も部活について考えてみる。
考えてみたところで、情報が少ない今の状態では、結局のところ決定することはできない。
(その為の部活見学だもの、色々と見て回るのも良いよね。)
取り敢えず、今日は体育館で活動する部活を見学してみることにした。