ドラマ放映時に赤べこ県民だったので、すごい感情移入して観ていました。
大河ドラマに限らず、歴史に基づいて作られた「ドラマ」は史実そのものじゃなくフィクションである、ということを踏まえても泣いた。
もう、信じられないくらい会津がボッコボコにされるから。
CG微妙だけど、ボロボロにされる鶴ヶ城よ……
見てられない悲惨さだけど、私はやはり八重がボロボロにされる前半の物語が好き。
会津に関して言えば、歴史は勝者が作るものであることがものすごく分かるので(薩長にも道理と情けを持つ人がいた論は置いとく、だってそれこそお互い様だから)大河ドラマという長尺長期間枠で、いわゆる裏(会津側)から物語が描かれたのはとてもおもしろかった。
まぁ、戦争なので先に書いた通り「お互い様」ではあるんだけどね。でも多方面に対して色々やらかしたからなのか、私が住んでいた10年前ですら年配の方は「薩長のやつら」という言い方してた……すごい……。
私はその時会津に住んでいたので、なおさら心に残るドラマになったのでした。
ちなみにですが、赤ベコ県は会津、中通り、浜通りと三つの地区に分かれています。
中通り、浜通りは元々会津藩ではないので、戊辰戦争に関しては感じ方に温度差はあります。
なんなら中通りでも同じ時期に色々ひどい目にあっています(あまり取り上げられてないけど)
私も会津出身ではないので、会津に住んではじめて戊辰戦争へ複雑な思いを持つ人はまだまだいるんだなぁと知ったくらいです。
会津の歴史についてはまぁ、ドラマはフィクションだし、私も歴史にそこまで詳しくはないので深掘りはこの程度にして……
『八重の桜』はキャストがとても良かった。
主演の綾瀬はるかちゃん。
実在した新島八重のことを踏まえると「いやいや……華奢すぎるだろ……八重は心も体も付いてないだけで男やぞ(違)」と思っていたのですが、八重の天真爛漫な性質をよく演じていらして、とても良かったです。
彼女は会津と東日本大震災後の赤ベコ県に思いを寄せ続けてくれていまして、会津のお祭りにも何度か参加してくれています。
八重周辺の俳優陣もめちゃ豪華です。
家族がまずとんでもなく良かったですし、
お城の中の人々、綾野剛さんと斎藤工さんすごかった……。
選ばなければならなかったものと信念を貫いたもの。
綾野剛さん、容保公にビジュアルも似てるしね。
(あの写真の容保公だけど)
今は亡き芦名星さんも出演しています。
斎藤工さん演じる神保の妻役。
神保夫妻(泣)
新政府軍側もちょうどよく腹立つ腹黒さ(笑)
要するにイラッとさせるうまさ。
戦争後に現れるリアルジョーオダギリも良き。
視聴率は良くなかったようですが、私は好きでしたね。
戦国時代のような戦の派手さはなくとも、戦争の悲惨さはしっかり伝わるような痛々しさがあったし。
明るい明治に急にジャンプせず、戦後も悲惨なんだよね……っていうのも描いたのもよかった。
八重、という女性は少し特殊な存在でしたが、彼女の人生を描くことで、すべての尊厳を奪われズタボロになった人々がそれでも負けまいとした、強く生きようとした姿を見せようとした作品だったと思います。
東日本大震災から2年。
ボロボロの会津が、自分たちの境遇にも似たところがあるような気がしてましたね。
あの頃、赤ベコ県、なかなか大変でしたから。
(今もですが、あの頃はもっとでした)
最初と最後かな?
桜のシーンも美しいんです。
鈴木梨央ちゃんもかわいかった。
会津は桜咲いたかな?終わる頃?
また会津に行きたいなぁ。
ちなみに今年の光る君へは出遅れてしまって見ておりません……最初から見れば良かったなー。