ブロックを解除する方法 | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

ええ。全てブロックされたのですよ。



電話もLINEもWeChatもお店の電話番号もね…。




まさに八方塞がりで俺は五条悟か?と。




封印されたのか?と。




仲良くしてたメンズエステの女の子なんですけどね(≧ω≦。)




チャイニーズガールなので価値観の違いもあっての誤解かな?と。




まぁそんなのは言い訳であって、国籍など関係なく俺が女の子に嫌われるムーヴをしたのだよ。




こういうムーヴとか流行りを意識して使っちゃう感じがイラっとする原因なんだとは思う。




でもね、反省は大事だけどブロックされたら無理なのさ。




一番酷いのはLINEね。




LINEはブロックされてる通知がこっちに来ないから、既読にはならないけど既読無視されてる感じで送れてるから、通知のメッセージは読んでくれてるんじゃね?みたいな。




そんでひたすらLINEのメールとLINE通話を誰も居ないところに壁打ちしてたからね(笑)




最終手段としてはLINEの全てのデータごとを消去して新しくアカウントを作ればブロックされた相手に送ることは出来るみたいなのよ。




でもさ、それってちょっとキモいじゃないですか?




仕事でもLINEは使ってるから消せないしさ。




まぁ普通は諦めるじゃないですか。




完全に嫌われてるわけですから連絡を取る術がないんだもん。




ただね、私も伊達に女の子から怒られ続けてきた人生じゃないのでね。




基本的に女の子って一休さんの将軍様みたいなとこあるじゃないですか?




屏風の虎を捕まえてごらんと。




無理難題を男に注文してくるわけですよ。




このデジタル社会で全ての通信手段を遮断した状態で私の機嫌を治しなさいと。




ブロックを越えて私を捕まえに来いと(知らんけど)。




こんなのはいくらお金があってもダメなのよ。




女の子が求めているのは、お金でも花束でも腕力でもないんですよ。




トンチです(笑)




もちろんブロックされたくらいで怒るような器の小さい男じゃないのでね。




琵琶湖くらい大きなお猪口ですよ。




大きいけど浅い器の男ですからね。




まずは男らしく正々堂々とお店のチャイムを鳴らしましてね。




2回ほど。




無反応だったので諦めて帰るわけです(笑)




もちろん運も大事ですから、そういう相手と縁があるのかないかもあるからね。




で、結局は自分が相手に何を伝えたいのかと。




「ありがとう」だと。




じゃあ手紙を書くか?いや、違うなと。




中国語で手紙を書くか?いや、違うなと。




トンチが、効いてないからね(笑)




手紙を回収するの相手が不特定だから内容も迷惑になる可能性がある。




相手にとって迷惑な時点で、それは「ありがとう」ではなくなる。




人類が「ありがとう」を伝える為に培った言葉や道具それらの文明を超越しなければならない。




他の人にはわからない、誰にも伝わらない、チャイニーズガールだけに伝わる彼ピッピからの「ありがとう」を贈るのだ。



近くのセブンイレブンの店内をうろうろした。




チャイニーズガールとの会話や思い出を頭の中でフル回転させる。




ポクポクポクポク




チーン




クロレッツのガムを手に取った。




チャイニーズガールはクロレッツのガムがお気に入りだった。




僕は電子タバコを吸うので健康に良くないからそれならガムを噛む方がいいとクロレッツのボトル缶を買わされたこともある。




ただ、チャイニーズガールは日本語のガムとゴムを勘違いして覚えていたので、その間違いを教えて大笑いしたことがあった。




「ゴムいる?いらない?」「ゴム持ってるよ!」はスケベな方のゴムと勘違いされるから大きな声で言うのはやめてと。




クロレッツのガムを握り締め「ありがとう」の気持ちを込めてお店の郵便受けに入れた。




正直、諦めていた。




駅のベンチに座り、TikTokによくある女子の気持ちみたいなことをこの歳になって学習するとは思わなかった。




これがカエル化現象なのかと。




カエルはキモいのかと。



女は1度冷めた男には一切興味がなくなるってやつかと。




そんなん難しいわ。




そんな感情のままスマホでモンハンNowをやっていたがモンスターを狩ることも出来ず一撃で倒された。




回復薬は底をついてて時間を経過しないと回復して再び戦うことは出来ない。




そんな俺を全回復させる通知がスマホに届いた。




チャイニーズガールから「謝りなさいー」とメールが来たのだ。




ブロックを解除してくれたのだ。




すぐに電話を掛けてひたすら謝ることにした。



「よく考えたね?」




「俺だってわかってくれた?」




「私の好きなブランドのゴムだったからね(笑)」




「いや、ゴムじゃなくてガムね(笑)」




カエルはブロックを飛び越えるのだ。