甥っ子の七五三なのだけど、少し前に実家に帰ったときに兄貴から「今度
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後日にまた兄貴から電話が掛かってきて、電話に出たら甥っ子が何やら喋ってるわけよ。
「
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喋ってる甥っ子の後ろからは先に兄貴の声で甥っ子にそう言わせている声もまんま僕に聞こえるわけですけどね。
甥っ子はよくわかってないから楽しそうに笑ってるわけで、こんなことされたらさ、さすがに断れないじゃないですか。
でね、七五三って僕は独身だからそのシステムもよくわからないし、兄貴夫婦も初めての七五三なんだけど、これって不思議なのがさ、自分も過去に経験してる行事じゃないですか。
まぁ出産の場面は誰もが経験してるけど自分にはその当事者としての記憶は残ってないわけで、当時の自分には己が新生児だという自覚がまだ芽生えていなかったのもあります。
生まれて間もない新生児としての責任やプライドもなく、大声で泣き叫んでいれば周りにいる大人達がなんとかしてくれるだろう、という希望的観測のもと、己の考えにも甘えがあったと思います。
ここが大きな総合病院ではなく、田舎町の小さな産婦人科で自分が生まれてしまったことに、己の美意識がまるで揺りかごのように(揺りかごなんてものに揺られた記憶もありませんが)揺れていたと思います(笑)
ですから、出産シーンを撮影するような変態夫婦もなかにはいるでしょうけど、それは親のエゴなのか判断が難しいところだと思うんですよね。
確かに自分がどうやって生まれたのか誕生の瞬間についての興味はあるけど、さすがに両親のハメ撮り動画は見たくないです。
話を七五三に戻しますが、兄貴に聞いたら甥っ子はまだ2才なんだけど早生まれだから数えだと3才になるらしく、普通は七五三って男の子は5才だけやるもんだと思ってたら、昔の七五三は男の子も3才でやってたらしいのね。
着物の袴が3才と5才だと形が違うみたいでさ。
だけど自分の七五三のときの記憶もなくて、実家に住んでた子供の頃に古い写真を見た記憶しかないわけ。
それもさ、なんつーのかな、洋モノのお人形さんみたいな白いフリルみたいなの着せられて、頭にも同じ素材で作った白くて大きめな、ドアノブのカバーみたいなのをかぶって僕が千歳飴を持ってる写真だったわけですよ。
確か写真の並びからすると七五三の時の写真だったとは思うけど、同い年の従姉妹がいたからついでに撮った写真だったのかね。
同い年の親戚ってのは比較されるから嫌だったんですけど、従姉妹は小学校のときに登校拒否して最終的には精神病院にぶちこまれたので(ちょっと言い方が悪いですね)僕としては正直なところ安心した部分もあるのよ。
同い年の従姉妹がパリピだったりとか、思ったことをハッキリ言うタイプだったら最悪じゃないですか(笑)
従姉妹は二人姉妹なんだけど、お互いに仲が悪いみたいで、下の妹も登校拒否してたけど姉ちゃんみたくパワフルじゃないのよ。
姉ちゃんはガリ勉で、下の妹は物静かで、ずっとピアノを習ってて作曲とかも出来る腕前らしい。
だけど専門の医学的に言うと、一生二人を会わせちゃいけないらしい。
こういうことも親の世代が落とし前をつけないままだし(やれることはやってるとは思うけどね)いずれ背負うのは僕らの世代になるわけで、なにより兄貴と僕も一応は本家になるからね。
昔はさ、正月とか夏休みとかクリスマスとかで集まって従兄弟も従姉妹もみんな楽しく笑って仲良くしてたんだけどね。
それがどういうわけか、うちの婆ちゃんが甘やかしたのが悪いみたいになっててさ、兄貴は僕が生まれる小2まで団地で育ったから視点が違うけど、だけど僕だけはお婆ちゃん子だし、婆ちゃんに育ててもらった記憶があるから(トイレでウンコしたら婆ちゃん呼んでケツ拭いてもらってた)からね。
暫く従姉妹とは会ってないけど知識量としては向こうのが遥かに上だとは思う。
何より、従姉妹とはぶっちゃけた話(ガチのやつ)は1度もしたことがないので、異端の視点の持ち主なんだとは思うけど。
こういうのもさ、症例に合わせたキャラ付けってのはビンゴゲームじゃあるまいし、占いみたいにそんなもんは誰もがあてはまる部分もあるからね。
職人の世界でも新人について「あいつは不器用だ」とか言いふらす人もいるけど、その人に対して「あなたの教え方も下手クソなんですよ(笑)」っていうことが多々あるわけですよ(笑)
悪者を作り出して心を軽くするのは方法論としては理解するけど本質的な解決ではないし、別の視点からすると、それは深い悲しみにもなるわけでね。
甥っ子には健やかなる成長を願うわけだけど、この叔父さんも割りとクズの部類だから、そのうち甥っ子にもバレちゃうと思うのよ(笑)
いやぁ怖いですねぇ(笑)
成長って怖い(笑)
でもね、全てが完璧な人間っていないと思うからさ、それなりに立派な人だとしても、その親戚には必ず変わり種が居ますからね(笑)
甥っ子も今はまだ一人っ子だから、のんびり成長してると思う。
一人目の子供は大事に育てられてますからね。
僕なんか男兄弟の二番目ですから、母親としては女の子が欲しかったのか、犬に服を着せる感覚で七五三に女もんの格好をさせたんでしょうね。
次男坊のこういうイベントって親としても初めてじゃないから雑になるから仕方ないわけで、女装させたりね、ふざける余裕まであるわけで(笑)
そうなると親の記憶も曖昧になるので僕も七五三の記憶は覚えてないわけです。
実家に住んでた頃は親から間違って兄貴の名前で呼ばれることはしょっちゅうあったけど、こないだ田舎に帰った時なんかは、父親から甥っ子の名前で呼ばれましたからね(笑)
こういうことを気にしても仕方ないわけだけど、僕としても冗談半分、そこまで深刻に気にするもんでもないから冗談8割くらいで呼び間違いを指摘した場合に、母親から「そんなこといちいち気にしたってしょうがないでしょ」みたいな、ガチ8割で返されるときの怖さったらないよね(笑)
いやいや、冗談ですやんと。
兄弟の名前呼び間違えあるあるですやんと。
これも、うちの家族は長男長女だけで偏ってるから仕方ないのも最近になって気が付いたけどさ。
ようするに(お前のその呼び間違えされる側の視点に共感する人数は少ないのだから、興味がない話を膨らませるな)ってことだと思う。
まぁいちいちそこまで明確にする必要もないんだけど(笑)
そのね、なんちゅうか、トークの損切りが速いといいますかね。
これも親戚が全員集まったらこうはならないわけよ。
母親の妹二人とか父親の姉と妹とか、兄貴の嫁さんも3姉妹の3女だからね。
総合的なパワーバランスとしては呼び間違えをされる側にも自虐的な面白さはあるわけで、だけど、その場にいる人間の視点の数が片方に偏ってる場合には笑い話にもならなくなるわけでね。
ひがみじゃなく、現象としての面白さなのに、処理の仕方が雑なのよ。
というかね、いかに相手の立場になって想像力を働かせるか、思いやりがある人間なのか、そこの経験値の差がユーモアの受信感度の差でもあると思うんですよ。
長男長女は主役で常に初舞台だから大変なのもわかるけどさ。
だけど総合的な視点のバランスがないとあいつらは孤立しちゃうからね(笑)
家族という集合体にはそれぞれに役割分担がありますからね。
ましてや田舎の本家ともなると真面目一本槍だけでは続かなくなるだろうし。
親戚付き合いも金が絡むとややこしいわけでね。
また写真館に行くみたいで、今回の撮影はパスしたけど、個室で食事会をするらしく服装もスーツを指定されたからクリーニングに出したり、髪も切ったり叔父さんも大変ですよ。
電話で七五三に行くって兄貴に伝えたら、今度はその後ろで甥っ子が「やったー!やったー!」って喜んでるわけ。
それも兄貴の嫁さんが甥っ子に言わせてるわけでね(笑)
兄貴も「ヤラセが凄いだろ?(笑)」って笑ってたけど。
こうやって冗談が通じるのならいいけど、こっちは実家の家族のバイオリズムみたいな雰囲気とか空気を帰るまで掴めないから嫌なのよ。
写真館で待ち合わせして、それから神社に行って同い年の子達となんかお払いみたいなのがあるみたい。
地元の氏神さまみたいなところで、そういう習わしが昔からあるのかな。
まぁ甥っ子は可愛いのでね。
とはいえ、兄嫁が倒れたらうちは終わるな(笑)
うちの実家の家族もクセが相当強いから、兄嫁もいざとなったら甥っ子を連れて逃げるくらいの気持ちじゃないとね。
この前に実家に帰ったときなんか、甥っ子と僕が遊んでるだけで泣いてたからね(笑)
「仕事で疲れてるのに遊んでくれてありがとうございます」ってさ。
いや、昼過ぎまで寝たあげく電車も乗り過ごして迷子になって、ようやく夕方4時くらいに着いたわけですよ。
普通に考えたら、日曜日の夕方頃になって急に実家に戻ってきた叔父さんが甥っ子と遊んでる光景ってのは、社会人としてはクズですからね(笑)
感受性が強いのか嘘泣きなのか本当のことはわからないけど、下手すると兄弟揃ってクズという結果にもなりますよ。
兄貴が休日に疲れた疲れたって愚痴を嫁に溢してるから男の人は仕事でみんな疲れてると思って兄嫁は甥っ子と遊んでる僕(義理の弟になるけど年は僕のが4つ上)に感動して泣いていたなら、それは違うのよ。
兄貴は週休二日制の会社員だからそこまで疲れないからね、ぶっちゃけ(笑)
こっちは独り暮らしで土曜日も仕事だし、祝日の休みも一切ないし、有給休暇もないような環境で10年以上も過ごしてるから兄貴よりは僕のが疲れてるのは確かだけど、それは睡眠時間の問題だと思うのよ。
とにかく寝る時間があれば回復するわけで、ヤラセなしで昼過ぎまでガチで寝てるからそんな疲れてないわけ。
せっかく往復の交通費を払って実家に帰るんだからと自分が楽しむ時間と睡眠時間を天秤に掛けると疲れは取れない。
起きれる自信はないけど、とにかく眠るしかないのよ。
嫁というブースターを装備してもまだ疲れるってのは兄貴は実家暮らしが長かったせいだと思う。
甥っ子と遊んでる間にテーブルには出来立ての夕飯が並ぶんだぜ。
そんなもん仕事なんざ楽勝でしかない。
そんで嫁さんにマッサージまでさせてるなんて…実に情けない(笑)
というか、どうやら僕が人生を間違えたっぽい(涙)
結婚するならバツイチの子連れでも生活するのは楽じゃないか!
収入か、金か、あはは、そうか、結婚するには金が必要だったな。
兄嫁も泣いたあとには笑いながら飯食ってたわ(笑)
感情の切り替えが速い速い(笑)
どうも生き方にもガチとヤラセがあるみたいだね。
冷静に考えると、兄嫁も泣くほど子育てに苦労をしてるわけでもないだろう。
用事があれば甥っ子をうちの両親に預けられる距離に住んでるわけだし(歩いて5分くらい)兄嫁の実家も車で30分くらいだし、兄嫁の車もあるわけでね。
そう考えると、叔父さんは相当疲れてることになるよね。
こっちからは見えない隠れた楽をしている分だけ、そりゃ兄嫁からすると僕は疲れた人生を歩んでるわな。
なんか七五三に行くの嫌になってきたわ(笑)
こっちが泣きそうになるわ(笑)
でも、まぁ、甥っ子は可愛いからな、あいつの晴れ姿を見に行こう。