画家さんからの入金(たぶん)があったので、確認の為に通帳記入をしたのだった。
すると、そこには知らない会社名があった。
それが画家さんの作った会社なのかもわからない。
今はもう有限会社は作れないので、新規に作った会社は全て株式会社になる。
僕は社会人になってから通帳記入というものを一切気にしたことはないので、よくわからないが、画家さんからの振り込みを相手は会社の口座からではなく打ち込み入力した会社名だと思う。
工事会社ぽい社名のあとにカブシキガイシャと記入されてて、正確には文字数の制限で途中から途切れてはいたけどね。
これがさぁ、メールを送ったけど返信が来ないのだ。
振り込みされた会社名からの入金を確認したことと、金額が予定よりも多少なりとも多いことについて、そこの最終確認をしたいわけじゃん。
普通に考えれば翌週に振り込む筈が連絡もなく月末でなく1日なので月を跨いだわけで、それに対する謝礼の意味を込めた増額だと解釈するわな。
けど、入金が会社からだと担当者が振り込みの金額を間違えたとなれば、それは帳簿が狂う。
これはさ、自分に関わる人間を守れるかどうかの話だからね。
何より、聞いたこともない社名からの入金なので、これは限り無く業務連絡に等しいメールのやり取りなわけです。
だが、画家さんから返信はないのである(笑)
簡単な言葉で言うならば、ナメてんのか?ってことになるけど(笑)
こういうのはさ、相手の時間を奪うどうこうの次元じゃなくて、意味がわからないわけよ(笑)
異次元ビジネスなわけですよ。
つまり、僕はその振り込んできた会社の名前も知らないし、その組織とは関係性がないので、その仲介は画家さんになるわけでね。
それに、画家さんは仕事中でも暇さえなくとも常に携帯をいじってる人なので、僕からのメールに気が付かない方がおかしいのよ。
考えられる点は2つある。
1つは画家さんが携帯を紛失したか、壊したか、飲んだくれてるか(笑)
普段から行動が読めない上に酔っ払って暴れるからこれまでにも紛失したり液晶が割れていたことはあった。
とはいえ、今は独立して仕事をしているので連絡手段はすぐに回復しているはずなのだ。
今の方が個人で仕事をしているから時間は作れるし、それに会社にいた頃も画家さんはどんなに仕事が忙しいときでも平気で平日に引っ越しをしたり、郵便物を受け取る為に早退したりしていたので、とにかく普通の社会人のスケールには到底収まらない人物なのよ。
仕事の優先順位って結局は感情なので、どんなに机上で叩いたところで個人の能力はその日の感情で変化するわけで、その感情をピックアップして目の前にある障害物さえ取り除けば少しずつの流れが集まり大きな流れとなって進むわけで、ようするに多目に金を払えば前に進むという問題ではない。
ここの解釈にも個人差があるのかもしれないけど、金で解決は下品というよりも無礼である。
もしくは画家さんは大阪出身なので商人の流儀はそういうものならば仕方ない。
たこ焼きで口の中を火傷しても日本なら許されるがアメリカなら訴えられてる。
例えの意味がわからないけど(笑)
なんちゅーかさ、金で解決するか、あとで酒でも酌み交わせばいいのか、殴り合うか、いや、社会人として(ホウレン草)っていう緑黄色野菜を先に食べると太りにくいらしいけど…。
報告、連絡、相談、のホウレンソウが社会人の1学期に習うことだと思う。
しかし、まぁ、わからない。
そう、画家さんの過去の職歴や家族構成すら僕は知らないのだった。
何人兄弟なのかも知らない相手の部屋に2泊もする僕にも問題はあるのだが、仕事以外にもそれだけ寝食を共にした仲なのに画家さんのことは何も知らないのである。
とにかく不思議な人なのだ。
2つ目の理由としては、僕のメールに対してすぐに返信をせずに焦らしている説(笑)
これもよく意味がわからないけど、画家さんは女からのラインに対して、すぐには返信をしないで焦らすという技があるらしいのだ。
画家さん曰く、そうやって女を操っていると。
なぜ操るかは女から金を引っ張ったり、引っ越し先のマンションの賃貸契約の審査に落ちた際には女に契約をさせたり、その際には「どうなっても知らないからな」と脅すらしいが、その仲介をする画家さんの知り合いの裏の不動産屋には「ヤバくなったら結婚するんで」と電話で語っていた。
たった2文字で言うならクズなのだが(笑)
彼はイケメンなので女からするとそれでいいのかもしれない(笑)
職場の先輩に対しても画家さんは操るような発言をしていた。
そこには社長の甥っ子という立場があるから先輩も従ってあげているに近いような気がした。
他人の気持ちを操る極意よりも、とにかく仕事が出来る人間に従うことが組織の効率だと思う。
たまに本屋でそういう本が売ってるけどさ、そういう本を読んだり買ってる時点で自分が操られてることに気が付かないのかね。
ビジネスマンとかの交渉は心理戦なんだろうけど、僕らみたいな建設業の職人ってのは単純に口が悪いし、みんな腰に鈍器やら刃物をぶら下げてるわけで、常に命のやり取りがうっすら漂う中での口喧嘩になるから小賢しい付け焼き刃でどうこうなる世界じゃないのよね。
仕事で正攻法での基礎を身に付ける前に裏技を覚えたとしても、裏技に対処する正攻法との距離感は埋まらないわけでね。
そんで画家さんは僕のことを怒るとメッチャ怖い人だと周囲の人達に言いふらしてるみたいだけどさ(笑)。
これは画家さんとの飲み会に参加した別の班の面白い人から聞いた話で、そのまま怖いキャラにしといた方がウケるから否定せずにほっといた(笑)って言われたけどね。
その画家さんの話を聞いた人達は驚いて、そういう風には見えないとか、ああいう人が怒ると怖いからなとか、これからは気を付けようとか、好き勝手に言われてるわけでね。
こんなのは飲み会に参加しない人間の宿命だけど、仕事ってそうじゃないわけ。
その面白い人にも言って笑い話になったけど「あのぅ…仕事って、怖いとか怖くない、じゃないですよね?(笑)」と。
それが本当だとしたら、僕が怖いからメールが返って来ないのかもしれない(笑)
怖い先輩に対して僕がキレてたから僕はキレると怖い人なのではなくて、重要なのは、“なぜ?キレてる?”その内容なのよ。
怖い先輩も人間だからたまに間違えることもあるわけで、その作業指示が間違ってることを本人に伝えるには同等の怖さ(覚悟)のある表現(キレる)で説明をしなければ全軍を動かす前に指揮者を止めることは出来ないからなのだ。
そりゃもちろん怖い先輩は完璧主義者だし、業界内でも名前が知れ渡ってる実力者だから黙って従ってさえいれば責任の全ては怖い先輩が引き受けることになる。
しかし、その先輩のサブとして付いた場合にはそういうわけにもいかないのだ。
「なんで何も言わずに黙ってたんだ?おかしいと思ったなら言おうよ。とぼけて済む問題じゃないだろ?」と。
完璧主義者が間違えた場合には当然ながら側近はこうなるわけで、こちらも同等の責任感で黙らずにちゃんと説明をして止めようとするが、…これが、まぁ止まらないのだ(笑)
その攻防を遠くから見てると(あの人って怒ると怖い)になるのかもしれないが、それは社会人1年生の考えである(笑)
こういう誤解は仕方ないけど、いちいち説明する暇はないわけで、何を低賃金の底辺で熱くなってんのじゃなくて、職場の仲間が死んだのは死んだやつの自己責任っていう机上の処理に抗うにはこういう誤解すらも覚悟することになる。
これは僕が独身で子供もいないから言えるってのもあるだろうし、家族を抱えてたら家族を養うことが正義になる。
画家さんにしろ僕にしても独身だから簡単にキレることが可能なのかもしれない。
みんな家族の為に我慢して言葉を飲み込んでいるのかもしれない。
画家さんの場合は気性が荒いので、これは仕事の効率どうこうの口論ではなくガチで苦手な作業はやりたくない人なので、普通は恥ずかしくれキレることはできない場面でも、朝礼会場のど真ん中でキレることができる画家さんの方がよっぽど怖いのだ。
でまぁ翌日にやっと画家さんからメールが来ましてね。
仕事に来た日の翌日に振り込まれてなかったですか?と。
どうも元請け会社との話の食い違いみたいで、画家さんからメールで、すみませんでした。と謝られましたけどね。
多目に振り込まれたのは入金が遅れたから、そのまま貰って大丈夫じゃないですか、と。
それは希望的観測でしかないわけで、その振り込みをした人とは明日現場で会うから喝いれときますって言うわけ。
仕事ってそういうもんじゃないと思う(笑)
仕事は入金が最大の納期でしかなくて“ありがとう”を伝えるタイミングが経済でしかないと思う。
最初から交通費込みの1日の単価が2万5千円で、そこからピンハネするしないがグズグズになった結果だったと思う。
金が絡むと面倒になるから嫌なのだ。
そういう意味ではZOZOさんの会社は社員の給料が一律らしいので、ただのIT成金ってわけでもないのよね。
やっぱり賢いわけでさ。
お金の集まる所に能力が集まっていないのが格差社会の現実なのかもしれない。
能力差や年功序列で賃金を分配することで従業員を囲うシステムはいずれ機能しなくなることを予測しているわけでね。
コンビニのアルバイト=楽な仕事の代名詞ってのは違うのよ。
アルバイト<正社員ってのも違うのよ。
最初から違うし、こっから更に加速すると思う。
人手不足とか騒いでるけど労働者階級が全員外国人になってから気付いたら恥ずかしいことだよ。
その頃には日本人の難民が出ることになるからね。
ピンハネの時代は終わるから操ることも操られることもなくなる。
どうなることやら。