本当の声を聞かせておくれよ | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

母親が風邪をこじらせて入院したという連絡を兄貴から電話で聞いてから3週間くらいが過ぎた。



その後、母親はどうなったのだろうか?



実家の家族の誰からも連絡はない。



お見舞いに行くべきなのか、それとも、もう退院したのだろうか?



あらゆる角度から叱られ過ぎてどのように自分が対処したらいいのかがわからない。



母親から叱られたくないし、兄貴からも叱られたくない。



なんだろな、家族から認められることと家族から諦められることって似てるけどちょっと違う。



普通の家の説教と違うから気が重くなる。



仏教的な解釈で叱られたり、心理学的な専門用語でバカにした感じで笑われたり、脳科学とかスピリチュアルみたいなやつとか、そういうのいらないんだよな。




最初の人は救われると思うよ。



そりゃそうだよ。



それは認めるよ。



それで生きる希望になるなら素晴らしいよ。



ただね、それから2代目とか3代目になると、全てが反転して地獄を見るよ。



こっちが喋り始めただけで、「わかる、わかる」みたいなの入れてくるわけ。



こっちは最後まで走れば自分で笑い話まで持って行ける話をしてるのに、ここからでも笑いに昇華することを信じれないのはマニュアルでしかないんだよね。



こっちが寄せに行く感じにもなるわけ。



顔付きがおかしくなるからね。



職場とかでも上司の顔付きがおかしくなったら冗談は通じないからね。



パワハラとかそうじゃん。



上司の中にある思惑のストーリーにこっちを乗せようとしてるわけ。



顔付きの変わってる相手には何を言っても無駄というか説明するのに時間が掛かる。



そうなったら敬語でキレるしかなくて、それで暫くして上司も冷静になってから謝ってくるからね。



本人はそれが正しいと思ってるときは話が通じないわけ。



そういう仕組みを実家から離れた環境で理解してるから余計に嫌なんだよね。



普通の時はいいけど、説教モードのときは疲れる。



あれはもうAIにも説教するよ。



心理学なんてAIにも同じように使えるよ。



ロボットのペッパーくん相手にもやれるテクニックなのよ。



「ペッパーくんはさっきから、自分はこうある“べき”と思ってない?」



いや、プログラムされてんだよ。



「わかる、わかる、わかるよ」



ロボットの何が分かるんだよ。



「そうですか、そうですか、辛かったですねぇ」



やってること、お前のがペッパーだろ!



人工知能の向こう側でなきゃ成立しないわけでさ



優しさは感じるもんだからね