新人くんからの質問に対して僕は職人としての考え方で答えるわけですが、高卒の僕からすると大卒の彼は無限の可能性を秘めてるわけですよ。
僕が感じるのは染まっていない強さというのかな。
素直ないい子でもあるからね。
体育会系みたいにギラギラした野心家とは違う優しい若者ですよ。
働き方改革で建設業界がどれだけ変わるのかまだ分かりませんけど、辛くなって辞めるのは理解できるけど、自殺だけはして欲しくないからね。
公表はされてないけど管理職でも自殺してる人はいる。
作業中に不慮の事故で亡くなった故人には職人が大勢集まる会議や安全大会などでは黙祷を捧げるのだが、管理職の自殺者は公表もされず弔うこともない。
外貨を稼ぐ仕事でもなければ国内にある金を皆で奪い合っているだけで、言い方は悪いけど仲間内で殺し合いをしているような感覚がある。
少子化ではあるが子供を養う為には他者から仕事を奪わなくてはならない。
自分の子供の為に世界の誰かを殺しているのである。
これは僕が平和ボケした日本人だからそう思うのだろう。
日本は治安がいい。
僕は頭が悪いので話が逸れるわけですよ。
考えがまとまる前に書いてるので、めちゃくちゃな文章なんですけど、AIに仕事を奪われる未来の少し前には、外国人労働者から日本人は仕事を奪われることになると思うんですね。
実際に一流企業では社内の公用語が英語とかあるでしょ。
経営者としては優秀な従業員を雇いたいわけですね。
優秀という“価値”がある従業員は欲しいですよね。
それと同じように“価値”がある従業員とは、低賃金でも働いてくれる従業員なんですよ。
優秀な従業員がもたらすメリットに対して、低賃金の従業員のもたらすメリットなら、後者の方が会社の利益は莫大な数字になるわけ。
それが最終的には人間からAIになることは流れとして当然だと思う。
価値を演出してるだけなんでね。
僕らの仕事なら建築物が商品であり作品なわけですけど、作ってる側からすると例えば億ション(部屋の価格が億単位の高級マンション)って億の価値なんて全くないわけですよ。
材料費や労働者の賃金は同じですからね。
そんなの買うやつの意味がわかんないわけ。
お金持ちが税金対策で購入するのかもしれませんけどね。
作り手には富が分配されないわけですね。
作ってる職人なんてのは一流の消費者なんですよ。
金があったらすぐに使うアホなんですけどね。
でも、それって超消費者じゃないですか。
単純に消費税も納めてますけど、消費することも労働だと定義してさ。
消費をしたら消費税を取られるんじゃなくて、資本主義だとしたら逆なんじゃないかと思うわけですよ。
お金を使わない人から貯蓄税を取るべきなんですよ。
一流企業が優秀な外国人労働者を雇うわけですが、僕らのような底辺の仕事でも外国人労働者と一緒に働いてるわけです。
スペイン語や中国語が入り交じった環境にいるわけですけど、お金の流れとも関係しているのかどうなのか。
言語のトリクルダウンとでも言うのか、よく分からない賢そうなフレーズを使ってみましたけど。
消えた日本人は一体どこに行ったのか?
これが少子化なんだと思う。
上と下で日本人としての価値が人種ではなく人材としての数が枯渇している。
これが一流企業なら英語という共通言語で組織内でのコミュニケーションを円滑にすることが可能になる。
底辺の世界ではそれを感情論で言葉の壁をぶっちぎってコミュニケーションを可能にしている。
外国人のマインドやメンタルは日本人とは異なるが、日本人としては能力があっても上下社会という待ち時間がある。
その点では年上にもタメ口をOKにした方が良さそうに思える。
ただね、僕らのような底辺の環境だからなのか、上下関係という和の精神が機能しないとコミュニケーションでは面倒なことも多い。
外国人同士の口論は互いに譲らないので時間の無駄になるのだ。
折れ方もひねくれた態度というか、外国人特有のジェスチャーをするわけ。
10回中9回は間違ったことを言う外国人でも、たった1回の正解のアイディアに対しては、それが採用になる。
まぁ外国人はプライドが高いので、日本人の話し合いには敬語とか立場が介入するが、外国人の場合には口論をしているようにしか見えない。
それで決着が着かないと「知らないよ」とお手上げのアクションで投げやりな愚痴を溢す。
外国人が日本語で「知らないよ」と呆れた愚痴を言う意味は、日本人である僕に理解を求めた感情表現での愚痴なので、間に入る必要がある。
「知らないよ、じゃなくて、ちゃんとコミュニケーション取ろうよ」と。
僕はスペイン語を喋れないので、普通はスペイン語が話せるからコミュニケーションが取れるわけだ。
けれど、実際に僕の目の前ではスペイン語が話せる3人でも、お互いのコミュニケーションは上手くいかないことになる。
つまり、コミュニケーションで重要なのは言葉ではないみたいなのだ。
2人から呆れられた外国人のところに行って相手の話をちゃんと聞く必要がある。
アウトプットは片言の日本語だけど、彼の伝えたい意味を理解する。
これが日本人なら年下が年上を立てて引くことになるが、外国人の場合は理屈になる。
外国人はメンタルは強いのだが、ストレスにはめちゃくちゃ弱いのだ。
文化の違いもあるけど、戦後の復興を考えても日本人の強みはそこだと思う。
日本人は我慢強いのだ。
みんなが我慢強いのだから、その逆張りで我慢さえしなければ一人勝ちには当然なる。
日本国内で結果が出せても海外ではそうでもない場合には、こういう日本人の仕組みを利用しているからだと思う。
もちろん外国人も日本人転がしは巧い。
言い訳のできないミスをした時には可哀想な外国人を演出して、片言の日本語比率がアップする傾向がある。
演技してる姿はかわいいけど(笑)
同じ日本人でもそういうタイプはいるけどね。
そういう特殊な職場環境に新人くんはやってきたわけである。
話がずいぶん逸れましたけどね。
細かい仕事を覚えるよりも、即ちコミュニケーションとは?という底辺の最先端を教えることに。
組織に属している環境では、仕事はリーダーじゃなくサブが回していることを教える。
自分が優秀なサブになるか、優秀なサブを自分の側に置くかの2択。
10年後に変わるものと変わらないものがある。
図面を見ても今はちんぷんかんぷんでも、それは重要じゃない。
経験や時間で嫌でも身に付く能力に価値はない。
図面なんて慣れれば漫画を読む感覚になる。
10年後に化けるやつは他の価値に時間を使う。
日本語や漢字をたくさん知ってるとか、綺麗な漢字が書けることには意味がない。
多国籍軍で仕事をする場合には全員が理解できる言葉や記号が最先端の言語になる。
カタカナでいいから、誰でも読めて発音できることが重要なんだと。
「例えば、俺が日本語で数字をあいつらに言っても、それをあいつらが日本語で復唱しても、それは日本語でのインとアウトの確認作業で、重要なのは、あいつらが書くという動作でも同じ数字としてアウトされてるかどうかなんだよね」
同じ間違いでも法則性のある間違いなら問題はないけど、理由のわからない間違いはコミュニケーションが成立してないと。
ちなみにカタカナの【ダ】を書かせた場合にも、日本語の理解が遅いやつの間違え方は面白いのよ。
【ダ】→【゚月】
謎トレか?(笑)
こんな3重くらいの間違いをしてるわけ。
これは仕事としては間違いなんだろうけど、面白い話のネタとしては仕事以上に価値があるわけ。
腹から笑えるだけで合法のドラッグを打ってるようなもんだからね。
笑えない間違いよりも笑える間違いなら記憶にも残るから、ミスにも著作権が与えられる。
あとは新人くん特有の先輩から弄ばれることについてね。
どうしても慌ててしまうわけよ。
分からないから余計にね。
説明してる最中でも目の前のことに集中して話を聞いてないとかさ。
話をしてる相手の目を見ろと。
相手の目を見れば、相手が指を指してる方向に答えがある。
下を向いてどんなに焦っていても、それは弄ばれてるだけだと。
最初の頃は何も分からないから緊張で慌てたり焦ったりパニックになるだろ、それは分かるし、みんな通ってきた道だからね。
でも、そういう辛い時にこそ、顔を上げて、相手の目を見るんだ。
嫌いな相手だと顔も見たくない気持ちになることもあるけど、言葉では伝わらないことは目でコミュニケーションを取る、そうするとそこから相手の伝えたい他の表現を拾えるから。
学歴や文化の違いで言語化できない感情はあるけど、その言葉を知らない者とはIQの差がありそうだけど、大切なのはそこに言葉を当てはめる前の段階の、自分だけの感情と相手の感情を調和する表現とは借り物ではなく、それこそが自分が作り出している世界という現実であり現象だと思う。
スペイン語で喋ってる3人に対して「お前らさぁ、たまに俺の悪口言ってるだろ?」と。
言葉が理解できないことで、そこに何かを作り出しているのは自分自身でしかない。
目が笑っていれば地球の裏側でも人間は笑うのである。
仕事よりも重要なことは、女の子からモテることである。
AIに仕事を奪われても、心までは奪えないのである。
出世したら経費でキャバクラに連れて行って欲しいのである。