名古屋の小判鮫 | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

イカれた彼女が仕事の都合で出張に行くことが現実味を帯びてきた。



場所は名古屋で半年間だと。



その半年間で結果を出すことを求められていると。



まず僕の個人的な感情論とは切り離して考えること。



自分という乗り物をいかに操るか、が大切なので、その取説は世界に1枚しかないのである。



イカれたやつは自分の感情に振り回されるタイプなので、それを職場では強制的に制御しているらしく、それが本人としてはストレスにもなるのだろう。



感情をコントロールするのが苦手というか、自分で自分を巧く操れなくなって暴走してしまうんだろうね。



それってのは、つまり、モンスターエンジンを積んでるのと同じことなんだよね。



性能がそれぞれ違うだけで、そのリミッターを解除するタイミングこそが重要になる。



これは好きとか嫌いとかの問題ではなくて、仕組みの違いで善悪の問題でもない。



これが車のような乗り物だとすると、その動力はエンジンやモーターで、それらのエネルギー源はガソリンや電力になる。



ただまぁ、これが女の子の場合には動力の構造が男の子とは少し違うみたいでね。



女の子のエネルギー源には“愛”とかいう燃料が必要なんだとか。



残念ながら僕はそれをメルカリで売ってしまったので(うっかり)、どうしても欲しいのならAmazonでポチってもらうしかないわけですけど。



イカれたやつの仕事内容に関しては僕が何かアドバイスをしようとすると「お前が口を出すな」と言われてしまうので、そうなると僕の個性が死んじゃうので、川辺からの“見守るの会”のスタンスで遠くからその健闘を祈るしかないわけですけども、祈る声が大きいのは仕方ないと思います。



イカれたやつの仕事でのストレスの捌け口が僕に向いた場合には、これがもう最悪に面倒なことになるのは過去の経験から分かっているので、こっちとしては黙ってるわけにはいかないのですよ。



仕事の詳しい内容についてとか僕にはわかりませんけどね。



仕事の悩みとかストレスは人間関係だと思うんですよ。



プレッシャーとかもストレスには当然なりますけど、それを生み出してるのも基本は人間関係ですからね。



イカれたやつが職場や家庭で集めたストレスの塊が反転して僕に襲い掛かってくるわけでね。



逆元気玉みたいなね(笑)



僕は祈りを捧げてるだけなのに、なぜか後頭部の辺りが熱いからね。



背後から熱を感じるなと。



で、でっけぇ…



こうなる前に何とかしないといけないわけですけど。



僕に分かるのは同じ男が何を考えてるのか?ってことくらいですけどね。



これでも男社会を生き抜いて来たわけですから。



男の考えてることは大体分かるわけ。



単純なのもありますからね。



ただね、単純であるからこそ、筋は通さないといけないわけですよ。



イカれたやつが名古屋に半年間の出張になりましたと。



それをね、名古屋からイカれたやつを指名したやつがいると。



年はイカれたやつの1つ上らしいけど、職場ではイカれたやつの方がだいぶ先輩にはなるわけでね。



その指名したやつは男らしくてね。



東京の職場にいる人たちも、なんで指名をしたんだとそいつは説教されてるらしくてね。



まぁ、誰かが行かなきゃいけない事情があるなら行くしかないわけでね。


自分が断ったらどうなるかくらいは、長く勤めてたら読めるだろうからさ。



ただね、そのイカれたやつを指名した男なんだけどさ、僕よりも年下なわけでね。



僕に何か言うことあるんじゃないの?と。



そこは筋を通さないといけないんじゃないの?と。



僕はいいとしても、イカれたやつの実家にいる猫たちに何か言うことあるんじゃないの?と。



こういうのに気が回らない男ってのは、なんだろな、たぶんモテないやつだと思う。



まぁイカれたやつはいい年して独身だから、甲斐性なしの肉体労働の男と付き合ってるとしか思ってないんだろうけど。



そいつは有名人からも可愛がられてるタイプらしくて、期待してなかったのに結果を出したから社内での発言力が急にでかくなったと。



小判鮫タイプなのかな。



これってのは目的の為なら気が利くけど、本質的には気が回る男じゃないってことなんだよね。



それを見透かされた上での安心感から権力者に可愛がられてるタイプだとしたら、そいつの出した数字という結果だけで組織が動くのはちょっと危ない。



小判鮫を見守る会でいいのだろうか。