猫が喋る | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

分岐点というのか転換期というのか、人生のそういうやつね。



普通に考えたら、仕事とか結婚とか出産なのかな?



やっぱそうなると人生観みたいな価値観だとか考え方も少しずつ変わると思うんですよ。



どんなに言葉で説明するよりも、そういう経験をすることで理解することもあるじゃないですか。



でまぁ、イカれた彼女が地方都市に転勤することになったみたいなんですよ。



というか、本人は転勤って言ってますけど出張みたいなもんだと思うんですね。



期間は半年間だと。



その半年間で未経験の営業で2000万の契約が取れれば東京に戻れると。



まあ、それは僕にはどうでもいいんですけど(笑)



問題は飼ってる猫だと。



イカれたやつは実家に住んでますからね。



半年間だけ僕に猫を預かって欲しいと。



まあ僕のアパートはペット可なので、物理的には猫を預かることは可能ですよ。



3匹ね。



そんで、まあ、長年の経験からそういう話には僕は最初はとにかく無視をするわけです。



というか、こっちは肉体労働で仕事中の忙しい最中に返信は出来ないわけでさ。



感情的になってその時の気分だけで言ってるパターンが多々あるんでね。



午前中と午後では別人になってることはあるわけですよ。



で、案の定その猫を僕が預かる話はなくなったわけですよ。



猫に聞いたらNGだったと。



そりゃね、猫がNGって言うならなら仕方ないですからね。



ただ、まあ、素朴な疑問として、猫って日本語を喋れるの?とは思う。



そこは気になるけど言えないわけ。



は?なに、お前、猫と喋れないの?



とか言われるからね。



そうなると、喋れるわ!!って言い返すことになるわけだ。



でもさ、猫と人間の心が通うとかならわかるけど、猫はNGって言わないでしょ?



そこは違うと思うわけ。



だけど、この牙城って崩せないわけよ。



そこから先の話が全く噛み合わなくなるわけ。



ずっとこうなのよ。



なんていうのかな、猫と喋れますって言う相手を論理的に否定するのって最終的にはこっちの心に猫の爪痕が残りそうじゃん。



そりゃ猫とも言葉という意味じゃなく気持ちって感覚なら喋れるとは思うよ。



でも、猫はNGとは言わないでしょ。



それは嘘でしょ。



だけど第三者からしたら、僕の方が大人げないみたいに思われるからね。



これが仕事だったら答えは出るじゃないですか。



お金とロマンとの割合がその人の軸足が何なのかが明確になるわけですよ。



だけど猫みたいな、猫みたいなって言い方もあれですけど、ようするに僕が言いたいのは、これの割合って正解がわからないのよ。



これは…
①ピュアなのか?
②嘘なのか?
③ガチなのか?



猫に聞いたらNGだと。



これが子供でね、娘が言うなら分かるのよ。



猫に相談したらこうだったと。



その女の子がその感覚を残したまま純粋に大人になったとしたら、それはそれが正解じゃないですか。



それを否定するのは違うと思うからね。



これはピュアですよね。



で、嘘のパターンもあるじゃないですか。



何かしらの目的の為に猫が喋ったと、猫の意見を利用して事を運ぼうと目論むわけですよ。



そういうね、あざとい女っているわけでね。



その嘘とか詐欺はよろしくないわけでね。



猫の気持ちを利用してるからさ。



これには騙されないように気を付けなきゃいけないわけだよ。



そんで、最後にガチなやつね。



その眼(まなこ)に一点の曇りもなく、私は猫と喋れますという特殊能力者ね。



これはヤバいでしょ。



ちょっと怖いでしょ。



さらっと言ったけど、ちょっと待ってよ、なるでしょ。



僕の中では、この①②③の割合が配分が流動的であることが大人の女性だと思うんですよ。



というか、ぶっちゃけ、猫に聞いたらNGって言われて、そこで傷付いてるわけですよ、僕は。



NGは主観だと思うのよ。



猫に聞いたら猫が困った顔をしてたり、悲しい顔をしてたっていうのならわかるけど、猫がNGって英語で答えるわけがないやんと。



そりゃ僕と猫が暮らしてた時期は短かったから、後から覚えた言葉なのかもしれないけど。



一緒に過ごした時間とかも違うと思うのよ。



そんなのね、連れ去った、例えば誘拐犯がね、一緒に過ごした時間はこっちのが長いとか言われてもそれは違うだろと。



食事を与えたり世話をしてきたことを言われてもさ、それは当たり前のことだからさ。



ただね、こっちも猫たちのことを忘れた日は1日もないとは言わないよ。



それは正直、忘れてる日はあるよ。



忘れなきゃやっていけない、とも言わないよ。



シンプルに別のことを考えてる時間のが多いよ。



なんつーかさ、猫を預かった日々をイメージしちゃったもん負けなんだろね。



とはいえ、ペットは生活環境が急に変わったらダメなのもあるし、猫なんか特にね。



それでも万が一、何かあった場合には僕が猫たちを引き取るわけでね。



いや、でも、これは個人差が出るよね。



この話を誰かに相談したとするじゃん。



彼女から猫に聞いたらNGだって言われたんですけど、これどう思います?と。



①猫がNGって言うなら仕方ないよね。

②猫がNGって言うわけないやろ。

③猫がNGって言う気持ちも分かるけども。



で、ちなみにイカれた彼女の出した答えはこうです。



私の部屋で私の代わりにお前が猫の面倒をみろ。



おかしいだろ!



なんで彼女の実家で本人不在の部屋で彼氏が飼い猫の世話をするんだよ



普段の猫の世話も母親が協力してくれてるから何とかなってるわけでさ



こっちに要求してくるのは、猫の金、猫の金、猫の金って金の話ばっかりで嫌になる



どうなることやら…