どん底の優しさ | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

僕と外国人の社長との出会いについて書こうと思う。



もう10年前になるのか。



当時の僕は就職して会社の仕事を覚えて忙しくなった頃になると、イカれた彼女から強引に会社を辞めさせられるという狂った束縛をされていて、そんな社会人として最低なことを2回も繰り返していたのだった。



イカれた彼女の束縛も次第にエスカレートして、最終的に決められた条件がとんでもないことになった。



社員旅行、忘年会のない会社。
職場の人間とは一切関わるな、一言も喋るな。
飲み会は禁止。
友達を全て切れ。
携帯のアドレス全消去。
テレビ禁止。
コンビニの立ち読み禁止。
オナニー禁止。
女のいない職場に行け!!



完全にイカれてるわけですよ。



何かあるとすぐに発狂したり、仕事中でも携帯のメールがとんでもない数になったり、着信履歴や携帯も鳴りっぱなしになるわけです。



会社の先輩の携帯に勝手に電話を掛けたり、職場に無言電話を掛けてきたりと、こんなの完全に病気ですよ。



いや、俺、ほんとによく頑張ったわ(涙)



マジで辛かったわ~(涙)



その頃に自分が何をしてたかの記憶が一切ないもんね。



その頃の流行とか知らないからね。



テレビを観てないから、お笑い芸人のギャグとかもわからなかったし、ドラマとか音楽とかも何が流行ってるのかがわからないのよ。



何にも楽しくないの。



もうさ…、いや、過ぎたことの愚痴を書いても仕方ないか。



でも、たぶん今もね、当時の俺みたいにギリギリの状況でなんとか男を張ってるやつもいると思うんだよ。



もうさ、殺すか殺されるかのギリギリの瀬戸際で毎日を過ごしてるわけだよ。



俺なんか最後は体壊して入院しちゃったけど、本当にマジでしんどかったからね。



友達がいないとかさ、娯楽がないとかさ、コミュニケーションを取る相手がいないって生きるの大変なんだよ。



悩みを打ち明けられる相手がいるのといないのは天国と地獄の差があるからね。



地獄だったわ。



よう耐えたわ。



よう頑張ったわ。



孤独と向き合ったわ。



俺にはその複雑な気持ちがよくわかる。



辛いだろうけど、頑張れ!!



男を代表してというかね、人間を他人を信じることが出来ない相手に対してどうしたらいいのか?これが本当に難しくてね。



僕の出した答えは、全ての条件を飲むってこと。



その結果がこの有り様ですけどね(笑)



こういう男もいるんだ!!ってことを学習させなきゃ女は呪いが解けないわけだよ。



そんで、イカれたやつが新聞の求人広告で見付けた会社があって、お前はここに行けと。



そしたらそこの会社がヤクザの会社でやんの(笑)



俺はどんだけ苦しめばいいんだと。



そこの会社で今の外国人の社長と出会ったわけです。



つづく