プロポーズのその前に | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

あいつらに任せているとブログが下品になるので普通に書きますね。



天狗「おい!!」
河童「おい!!」



やっぱりね、職場の先輩とかも気を使ってくれてるのかも知らないけど、僕がまだ結婚しないことを心配してくれてるみたいでね。



娘さんのいる先輩たちからすると父親目線でも僕が男として結婚しないことが不思議でしょうがないんだと思う。



こいつが自分の娘の彼氏だったらと考えることもあるだろうから。



単純に僕が結婚から逃げてるようにも見えるのかもしれない。



だけど過酷な労働環境で10年も一緒に働いてきている仲間として、僕が逃げ癖のある人間じゃないことは証明されている。



逃げることは選択で、逃げ癖とは習慣なのでそこの違いさえ自覚していれば何も問題はない。



結婚をしていない僕は、当然ながらプロポーズをしたことがない。



“この女性と結婚したい”という感情がMAXにならないのだ。



その感情のゲージをコツコツと積み上げてる途中で一気にゼロになるようなことをやられるから結婚しないのである。



そうでなくても1本を取ってくれれば結婚するのだ。



一撃必殺で結婚を決意するパターンか、コツコツとゲージを満タンにするかしか僕の結婚はない。



というか、大半の男とはそうだと思う。



男が結婚を決めた瞬間としてよく聞くパターンは、朝起きたときに彼女が台所でトントン音を立てながら朝食を作っていたという話だ。



料理を作る音と朝食の匂いとは家庭的な幸せを聴覚と嗅覚で感じる、何より自分より先に起きて朝食を作ってくれているのである。



あぁ、この子と結婚したいなと自然に思うだろう。



僕の彼女にはそういうのが1度もないのだ。



頼むから1本を取って欲しいのだ。



手編みのマフラーを30センチで諦めるような女なのだ。



しかもそれが汚い部屋にずっと放置したままにしてあるのだ。



こっちとしては、(あれは完成したらいつか貰えんのかな?)とクールに期待をしていたのだが、あれから冬の季節は10回以上も過ぎているわけで、どうも捨てたっぽいね。



こういう逆1本というかね。



喜ばせようと隠れて作るなら挫折するにも隠しといてくれればいいわけですよ。



30センチってあとは同じ動作を繰り返すだけだと思うのよ。



上手に作れてなくても感動するタイプだからね。



むしろね。



そこの感受性は普通の男よりも敏感だからね。



俺の為に一生懸命編んでくれたんだなと。



つーかさ、男として生まれてきたからには、女から手編みのマフラーは欲しいに決まってんだろと。



王道路線を歩みたい願望は男ならあるわけよ。



制服の第2ボタンは貰って欲しいし、手編みのマフラーは編んで欲しいわけだよ。



男として手編みのマフラー童貞を捨てたいわけだよ。



過去に他の男にも手編みのマフラーをあげてたとしても「俺のマフラーは!?」ってなるわけよ。



どういう家庭で育ったらそうなるのか疑いたくなるよ。



将来、もし僕に息子が産まれたとして、女の子から手編みのマフラーを貰ったと聞いたら父親としても自分の息子が愛されてることに感動するじゃんか。



そういう感覚がないのかと。



というか、俺が愛されてないのかと。



!Σ( ̄□ ̄;)



30センチしか愛されてなかったのか…



羊にも迷惑な話だ。