恋愛教室4 | 天狗と河童の妖怪漫才

天狗と河童の妖怪漫才

妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

23才の今時女子の彼女たちは男と付き合っても長続きしないことに悩んでいた。



「私たち、どうしたらいいんですかね?」と。



彼女たちにどう恋愛のアドバイスをしたらいいのだろうか?



僕の実体験としては1人の相手と長く付き合い過ぎてしまっているので、逆にこっちが彼女たちに「僕はこれから、どうしたらいいんですかね?」と聞きたいくらいだった。



これまで7人の男と付き合ってきて最長でも3ヶ月で別れたと、1人の男とだけ付き合って1ヶ月で別れたか…。



長続きしないってことは別れたわけで、そのことについて彼女たちに聞いてみた。



「ちなみにさ、どっちから“別れよう”って言うの?」



「私から!全部、私から別れてきました」



『私も、私から言いました』



うーん。



俺から見る限り彼女たちは若くてピチピチしたカワイコちゃんだし、性格も良さそうなので、そんな短期間で別れたいとは思わない。



そもそも好きで付き合うわけだから簡単に別れてしまうのは、男に問題がある。



「俺があと2人いたら、君達と付き合うけどね」



「わぁ~、急にチャラいの出たぁ!!」



『チャラいのキター!!』



「そりゃ男だもん、かわいい子とは付き合いたいと思うでしょ」



「優しいんですね!」



『ほんと神ですね!』



「それとさぁ、さっきのアンケートの[良い所]ってとこに追加して書いといてよ」



「ん?」
『ん?』



「夜になるとさ、“かわいい女の子の2人組が、アンケート調査しにやって来るところ”ってさ」



「キャー!」
『キャー!』



「…だからね、そんなに気にすることないよ。1人の人としか付き合ったことなくても、2人目に付き合う人が上手くいく相手かもしれないし、8人目の人かもしれないし、それは確率とか数字の問題とは違うからね」



「なるほどー」
『なるほどー』



「ほんと恋愛の先生ですね!!」



『先生、ここで恋愛教室を開いて下さいよ』



彼女たちから先生と呼ばれた瞬間に、俺の中では金八先生のモノマネをやりたい気持ちになったのだが、間違いなく伝わらないだろうなと思ってやめたのである。



恋愛の先生として彼女たちから次の悩みに答えることになった。



「どうしたら男の人からモテるんですかね?」



『知りた~い。先生、教えて下さい!』



どうやら彼女たちは根本的なことすら知らないようだった。



恋愛ゆとり世代に対して、先生からの熱血授業が始まるのであった。



続く。