![断食したことある?](https://stat.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
私はある派
断食というか、減量をしたことがありますね。
中学の時に柔道部だったんですけど、個人戦で県大会に行くことになりましてね。
県大会だと試合の前にちゃんと計量をするんですよ。
昔ながらのお米の目方を量るやつに乗ってやるんです。
で、僕は軽量級だったんですけど体重がギリギリだったので減量しようと。
まず夜にランニングをすることにしましてね。
さすがに1人だと続かないと思ったので、やっぱり1人だとランニングしながら星空を眺めて、
「宇宙の歴史から見たら減量なんてちっぽけだな…」
と天文学的な言い訳をしながら歩いて帰るのでね。
それで誘ったのが同じ柔道部で県大会に行く真面目なやつと、剣道部の部長の3人でやることにしたんですよ。
これが良くなかったのよね。
真面目なやつが2人いると、ちゃんと走ることが当たり前になるんですよ。
僕の感覚だと「うーん、ランニングしようとは言ったけど、実際にこうやって走ってみるとしんどいな…(笑)。よし、やめよう!!」ってなる筈の距離を越えてるのに走るのを止めないんですね。
その同じ柔道部の真面目なやつは後に東大の理系のよくわからないところに行きましたからね。
彼の“やる気スイッチ“は、僕のとは違ったんですよ。
僕もね、自分の“やる気スイッチ”の場所を探したんですけど見付からなくてね。
それを昨日の夜になって、ようやく見付けたんですけどね。
僕の“やる気スイッチ”はキンタマの裏に隠れてたんですよ。
だから今までずっとキンタマの揺れでスイッチを押したり消したりしてたんでしょうね。
で、大会の前日からは断食しましてね。
その前の日もリンゴだけ食べたりしてたんですよ。
大会の当日の朝になったら腹ペコ過ぎて気持ち悪くなって、母親にリンゴを剥いて欲しいとお願いしたんですよ。
リンゴはほとんど水分だけだから、みたいな知識だったと思います。当時はね。
そんで、母親からリンゴが剥けたという声を聞いた瞬間に、口から唾液が漫画みたいに溢れ出てきたんですよ。
もう唾液が止まらないんですよ。
とにかく唾液が滝みたいに口からダラダラ垂れてて、フラフラしながら階段を降りて行って、テーブルの上にあるリンゴを見たときは「リンゴだ!」って思いましたからね。
リンゴだから当たり前なんですけど、極限まで腹ペコで獣のようになってますから「リンゴだ!」って思うんですよ。
食べなきゃ死ぬってくらい飢えてたんですよ。
若かったから減量する加減をわかってなかったんでしょうね。
これでもし、その時のリンゴがウサギさんの形になってたら、いくら母親とはいえ容赦しなかったでしょうね。
ウサギさんにする手間の時間で死んでたかもしれないもんね。
だから、断食した時に幻覚が見えたのを神秘体験だと言われても、
「リンゴを見てリンゴだと思った」って方が体験として先にあるからそれは違うと言えるんですよ。
そもそも大人が断食する時点で「ドMのやつってロマンチストなんだよな」としか思えないのよね。
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