河童とケンタウルス~事故紹介~ | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

自分だけ?ブログネタ:自分だけ? 参加中




河童「はいどーもー河童でーす!今日も元気に漫才していこうと思いますけども、突然ですが新しい相方を紹介します!!」


ケンタウルス「皆さん、初めましてケンタウルスと申します。性別は♀です。どうぞ、よろしくお願いします」



河童「という訳でね、上半身は女の子、下半身は馬というね、ギャップ萌えってやつですかね?この相方となら間違いなく売れると思います!」



ケンタウルス「ヒヒーン!ブルル」



河童「はい、どうどうどう。ごめんなさいね、彼女は緊張したり興奮すると馬の方に感情が引っ張られてしまう癖があるんですよ」



ケンタウルス「漫才中に取り乱してしまいました。すみません!」



河童「全然OK!そのうち馴れてくるから大丈夫だよ。馴れるまでの間はね、こうやって僕が背中に跨がって手綱を捌くから安心して漫才しましょう」



ケンタウルス「ありがとうございます。私、お笑いのこと何もわからないので迷惑をかけると思いますけど…。」



河童「気にすることないってば!大体さ、乗馬漫才なんて見たことある?斬新だからかえって面白いよ」



ケンタウルス「そうですよね。ケンタウルスの背中に河童が乗って出てくる訳ですもんね」



河童「シュールだよね。シュール」



ケンタウルス「あのぅ、私なりにお笑いの本を読んで勉強してみたんですけど、これってシュールというよりも完全に“出オチ”じゃないですか?」



河童「いやいやいや、何を言っとるんだね。君は。これはどう見てもシュールだよ。いや、むしろイリュージョンだよ」



ケンタウルス「うるせー黙れ!このハゲ緑が!!」



河童「ちょちょ、…どうした?何を急に言い出した?」



ケンタウルス「実はこの間、ネタ合わせをした時に河童さんの前の相方さんとのネタ帳を見つけたので、読んで覚えました」



河童「2度とやらなくていいから!お笑いのこと何も知らないくせに勝手にアドリブ入れたりするなよ」



ケンタウルス「ヒヒーン!ブルル」



河童「はい、どうどうどう。
という訳でね、自己紹介も終わったところで、今回のテーマは
【自分だけ?】
なんだけど、ケンタウルスちゃんは“自分だけ?”って思う時とかあるのかな?」



ケンタウルス「特にないです」



河童「嘘つけェェーッ!!あるでしょ??というか“自分だけ?”の宝庫でしょ。学生時代とかさ、友達と比べて自分だけ違うことってあったよね?」



ケンタウルス「学生時代ですか?ケンタウルス女学院では特に目立つ生徒ではありませんでしたからね」



河童「女学院って、ケンタウルス何頭いるんだよ!!」



ケンタウルス「アーチェリーの成績は常にトップでしたが、それは努力の成果なので“自分だけ?”とは思いません」



河童「な、なるほどね。学園生活についてはわかったよ。でも通学の時とか、自分だけ?って感じることはあったでしょ?」



ケンタウルス「自分だけ?というよりも、うちの学校だけ?っていうのはありましたね」



河童「まぁ、それでもいいよ。通学の時にケンタウルス女学院だけ違うことってなに?」



ケンタウルス「ヘルメットをかぶって通学してましたね」



河童「え?ヘルメット?田舎の学校だと自転車で通学する時にはヘルメットを被るけど、そんな感じなのかな…?」



ケンタウルス「いえ、私達は自転車ではなく、みんな徒歩で通学していましたよ」



河童「通学中に、つまずいて転んだりすると危険だからじゃないの?体のわりに足が細いから倒れたりしたら大変そうだもん」



ケンタウルス「そうそう、1人で立ち上がるまでが大変なんですよね。って、わしゃ生まれたてのケンタウルスかっ!」



河童「ちょ、ちょ、ちょい待って、え?今なんて?アドリブでノリツッコミみたいなの入れたよね?“生まれたてのケンタウルス”ってなに?」



ケンタウルス「ケンタウルスあるあるですよ」



河童「いや、あるある言われても誰も知らねえって。馬の出産シーンみたいな感じなの?」



ケンタウルス「ちょっと違いますね。私達ケンタウルスには腕がありますから肩を借りる形で立ち上がります」



河童「肩を借りて立ち上がるって酔っぱらいみたいだな。ところで、お酒は飲むの?」



ケンタウルス「1人でお酒を飲むことは禁止されてます。【飲んだら乗せるな、乗せるなら飲むな】は常識ですね」



河童「飲酒運転みたいなことかな?暴れ馬になられても困るもんね。ちなみに暴れたりすることあるの?」



ケンタウルス「痴漢にあった時にちょっとだけ暴れましたね」



河童「それは痴漢したやつが悪いよ。そんなことされたら誰だって暴れるよね」



ケンタウルス「満員電車に乗ってた時だったんですけど、最初は怖くて声が出せなくて…ヒヒーンのヒすら出せなくて…そしたらスカートの中に…」



河童「あのぅ、痴漢は別として…電車に乗るんだね。それと満員の要因は君かもしれないね……スカートでかいね」



ケンタウルス「鉄道会社にはケンタウルス専用車両を作って欲しいですよ」



河童「というか走った方が早いよね?電車に乗るより早いよね?」



ケンタウルス「お酒を飲む時は電車なんですよ」


河童「余計に迷惑だわ!酔っ払ってヒヒーンとか鳴かれても迷惑だし、暴れたら誰も止められないからね。後ろ足の脚力はそのまま殺傷力だからね。ゲロ吐くより馬糞されたら最悪だからね」



ケンタウルス「もしかしてケンタウルスのこと馬鹿にしてます?」



河童「いやいや、馬鹿にはしてないけど、どっちかといったら“馬鹿”というよりも“ケンタウルス鹿”かな(笑)」



ケンタウルス「ヒヒーン!!(怒)」



河童「危ない、危ないから!!落ち着いて、冗談だから、どうどうどう、マジで落ちる、落ちるから危ないって!!うわっ、

ドスーンッ!!

…あ痛たたたっ」



ケンタウルス「お笑いって最後にオチをつけるんですもんね?」



河童「意味が違うわ!!君とはやってられんわ!!」