天狗と河童~伝えたい想い~ | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

5年前の自分に10文字だけメッセージを送れるとしたら何て送る?ブログネタ:5年前の自分に10文字だけメッセージを送れるとしたら何て送る? 参加中




天狗「5年前の自分に10文字だけメッセージを送れるとしたらか…」



河童「SF映画みたいに未来の自分からメールが送られてくる感じなのかな?過去が変われば未来の自分も変わるかもしれないよ。でも10文字だけっていうのが悩むところだよね」



天狗「そもそも10文字だけでメッセージを伝えるってさ……不可能じゃないか?」



河童「いや、不可能ではないよ。10文字あれば充分にメッセージを伝えられるからね。悩むのは、その内容だよ」



天狗「いやいや、10文字だけじゃ絶対無理だよ」



河童「どんなメッセージを送るつもりなの?」



天狗「『やあ!驚かせてすまな』
……ほら見ろよ!
10文字じゃ全然、足りないだろ?これ、ただの迷惑メールだからね。こんなメッセージで過去の俺の何が変わると言うんだよ」



河童「まずさ、その内容で送信する方がおかしいでしょ…。こんなチャンスはそうそうないからね?真面目に考えなよ。例えばロト6の番号なら億万長者になったりする訳だよ。それか、あの時にちゃんと勇気を出して告白していたら…みたいなさ、過去の自分を奮い立たせるような、胸にずっと刺さったまんまの後悔している想いってのがあるだろ?そういう夢物語を10文字に託せよ!!過去の自分に迷惑メールを送ってどうすんだよ」



天狗「そうだよな…。
『やあ!驚かせてすまな』
なんて意味不明のメッセージを送っても、5年前の俺に対して迷惑メールの個別拒否設定をさせただけだもんな。これで、もう2度と過去の自分にメッセージが届かなくなっちまったよ…」



河童「大体さ、バカみたいな語りから入るから文字数が足りなくなるんだよ。何が『やあ!』だよ!!そんなのいらないんだよ。いい?ちゃんと考えて、10文字以内に収めてからメールを送信するんだよ」



天狗「えーと、
『迷惑メールじゃないよ』
おっ、文字数にピッタリ収まったぞ!」



河童「そうじゃねーよ!!ピッタリじゃねーよ!!巧妙な手口の迷惑メールだよ」



天狗「じゃあ、お前が見本みせてみろよ」



河童「わかったよ。
『勇気を出して告白しろ』
こんな感じだよ」



天狗「なんで告白させる必要があるの?」



河童「仲良くて好きだった女の子がいたんだけど、勇気が出せなくて告白できなかった。そしたらチャラい男とデキ婚しちゃったんだよ」



天狗「ほう。デキ婚は辛いな」



河童「彼女から結婚するって話を聞かされても…“おめでとう”しか言えなくてさ……そしたら彼女がさ、実は俺のことが好きだったって…ずっと待ってたんだって…」



天狗「お前がモタモタしてるから、それでチャラい男とデキ婚しちまったのか」



河童「そうなんだよ。私、幸せになるからねって笑顔で泣いてた…」



天狗「まぁ、女の幸せってのは愛するよりも愛されることだと俺は思うよ」



河童「そうだよね。幸せな家庭を築いているといいな」



天狗「今頃さ、チャラい男も過去の自分に向けて10文字メッセージを送ってるだろうな」



河童「どんなメッセージを送るのかな?」



天狗「そりゃもちろん、
『コンドームつけろよ!』」



河童「ふざけんな!!何を後悔してんだよ!!」



天狗「送信ボタンを連打してるね」



河童「そんなヤツなのかよ…」



天狗「でもな、お前が好きだったその女も過去の自分に向けてメッセージを送ってるかもしれないぜ!」



河童「そうか!現実は変わらなくても、その気持ちだけでも嬉しいなぁ。彼女は過去の自分に、なんてメッセージを送ってるのかな?」



天狗「『どうせやるなら玉の輿』」



河童「最低だよ!!とんでもねえ女だよ!!」



天狗「『ストーカー河童に注意』」



河童「おい!過去の俺、
『ストーカーになるなよ』
って、いい加減にしろ!!」