今日はユノの納骨日。同じ県内だけれど、乗ったことのないローカル線に乗りつぎタクシーで向かう辺鄙なところとあって、時間や料金を慎重に確認しつつ、集合時間に間に合うよう朝早く出かけた。



電車の中で母にスピッツの『雪風』を聞かせようとAirPodsを取り出す。そろそろ寿命なのか最近接触が悪く、耳に入れても直ぐにポンと言わない。iPhoneで充電・接触具合を確認しようと、iPhoneを取り出そうとす…



(え?iPhoneどこ?)



手提げカバンのあちこちを隈なく探す…



(え?え?)










ないー😱‼️



ない、ない、ないーーー‼️‼️



まさかの事態ですよ。

iPhone忘れましたよ😱



今どき何かと携帯です。音楽聞けないだけならまだしも、初めての場所で電車の乗り継ぎ確認とか、万が一の時の連絡とか、調べ物とか、何とか…そして、写真とかぁぁぁあああ〜〜〜えーんえーんえーんえーんえーん



写真が撮れないなんて‼️

こんな記念日に‼️



【悔しさ募る出がけの再現フィルム📽️】

家の鍵を持つのを忘れて先にブーツの紐を結んでしまった私は、母に「机の上の取って」と頼み、鍵を取ってもらった。iPhoneはその鍵の隣に置いてあったが、母は鳩だけ握り締め、iPhoneに気が付かなかったらしい。


信じられない…真顔 



むしろ「机の上の取って」といえば良かったのでしょう。「鳩」なんて言うから、鳩まっしぐらで携帯が目に入らなかったのだ。並んで置いてあったのに…



信じられない…真顔 



しかし、忘れたのは私。

仕方ない…悲しい



こうして携帯なしのローカル線母娘旅は幕を開けたのでした。トホホ…悲しい



初めて乗った「小湊鐵道」。テレビではよく紹介されています。昭和レトロな、何とものどかな車両。横一列の仕切りのない座席。乗り降り口はバスのように段差があり、天井にはすすけた首振り扇風機。



写真はありません。iPhone忘れたから。



ここではSuicaは使えません。乗り換え駅のJR五井駅では列車に遅れがあったため、小湊鐵道は乗車客を待っての発車となり、「とりあえずICカードをタッチして出て、車内で車掌さんから切符を買って〜!!(意訳)」というアナウンスがあり、みんな慌てて走り飛び乗りました。養老渓谷に紅葉を見にいくのでしょうか。リュックを背負った人など、小湊鐵道に乗りかえる人は沢山いました。



ということで、車内では、まったく何十年ぶりに見ただろうという切符売りの車掌さんが周ってきたのです!!そう、カチャカチャと穴開けパンチを鳴らして黒いカバンを襷掛けした車掌さん。



珍しい切符なので、降りる時に記念にいただきました。曰く付きの鳩🐦と一緒にご覧ください下矢印





バスも走っていなければ、最寄駅はタクシー乗り場すらない無人駅なため、タクシー乗り場のあるちょっと離れた駅で下車。本当は五井駅でその時間の列車に乗る予定ではなかったのだけれど、大勢の乗客とわわわわわ〜とつられて走って乗ってしまった上、タクシーは料金を気にして対向車が来たらどうするのってくらい車幅ギリギリの近道を通ってくれたので、予定より1時間も早く着いてしまいました。



なのでちょっと探索あしあと



人間さまの墓地側には大きなお地蔵さまがおりました。その前を囲むようにワンちゃん、猫ちゃんの像があり、お、その周りに蝶々、カエル、鳩さんもいます。写真はありません。iPhone忘れたから。(しつこい笑)



でも、周りはゴルフ場だけがいくつかあるような広大な場所で、どうぶつたちの納まる場所は明るくのどかで本当に素敵で、ここにして良かった〜って、しみじみ思いました(compares to the animal cemeteries that is located in the memorial park which my dad’s grave is at.)



ユノの他にワンちゃん、ウサちゃんなど5家族合同で法要をしていただき、ご焼香。次にどうぶつ霊園のモニュメントの前で献花、そしてお線香を手向けました。



法要では白いフードを被せた遺骨、遺影、分骨した《あたらしいおうち》、ユノの好きだったニコちゃんボール2個を祭壇に荘厳していただきましたが、ユノは一番真ん中で、立派な写真で(笑)、何だか誇らしかったです。



6歳時のふさふさユノを遺影にしました

(凛々しい🤭ククク)



帰りはタクシーで最寄駅である無人駅へ。7分で着いてしまいました。(ちなみに行きは15分でした)降りる時、タクシー運転手が電車の時間と乗り方を教えてくれました。



ワンマン電車。乗車証明書なるものを備え付けの機械のボタンをポチっと押して発行し、電車が来たら自分でドアのボタンを押してドアを開けて乗車。最後に下車する駅の窓口で清算するというスタイルなのでした。



が、次の電車は30分以上ない。駅の周りに何もない。ひたすらレトロな駅舎に飾ってある写真を見たり、大きなシャボテン見たり、ボーッと過ごす。



(携帯電話がない時代はこれだった。電車の時刻は壁の時刻表で確認し、わからなければ誰かに訊ねる。待ち時間は周りの景色をボーッとみながら風を感じ、季節を感じ、ゆったり過ごしたものだった。ああ、なんか懐かしい…)



霊園からは最寄駅であったものの、かなりの遠回りだったようで、乗車後はすっかり眠りこけてしまいました大あくび



途中乗り換え駅で遅いお昼を食べてお土産買って、一日しごとになってしまいましたが、何とも昭和レトロなローカル線の旅だったこと、都会の喧騒から離れた別世界に行ってきたことなどから、異次元に迷い込んできたような、とても特別な一日になりました。



嗚呼、ユノちゃん。。。

あまりに突然逝ってしまったこと、病的な甘えん坊で10年間常に私にベッタリだったこと、私は今でも同じ空間で暮らしていることなどから、先代2ニャンズとは比べ物にならないほど悲しみが尾を引いているけれど…いいところに居場所ができて、喜んでいるかな。うちにもいるしね。いつも一緒だね。




あたらしいおうちに入ったユノ

ポッポ、Norahと一緒に



〈完〉