”大人エレベーター。
それは大人を旅する不思議なエレベーター。
その階には、どこまでも真っ直ぐな歌声があった。”
妻夫木聡さんのそんな素敵なナレーションから始まるサッポロビール黒ラベルのCM。宮本浩次バージョンは55階で止まった。55歳の宮本浩次の一問一答。56歳になる前に記録しておこうと思う。
Q(妻夫木聡):長所と短所を教えてください。
A(宮本浩次):楽しそうに歌をうたうところが長所かと思います。それも含めてだから…短所、無いですね。
(潔いですね、それ…と思わずつぶやく妻夫木くん)
Q:わかりやすさは大切ですか?
A:やっぱ、突き詰めたもののほうが分かりやすさを持ってると思うし。
Q:片思いとは?
A:片思いばっかりですよね。人生に対する思いもそうだしー。それをどこまで形にできるか。
Q:ご自分で作る理想の歌って?
A:流行歌を作りたいんでしょうね。ビシッと一曲できたらいいっスねぇ~。
Q:ロックとは?
A:それこそカッコイイ!ってことですかね。
Q:そのカッコよさって何ですか?
A:説得力を持って人を感動させる力。今まで目にしてきたものが一変するぐらいの、やっぱりパワーを持ってる力だと思います。
Q:言葉とは?
A:自分っていうものを伝えるための重要なもの。
Q:生きる意味って?
A:たぶん意味ないんだと思いますよ。繰り返していくんでしょうね。元気に繰り返していけるように…。
Q:欲っていいものですか?悪いものですか?
A:一番大事な部分っていうか、原動力だと思います。ハイ。いいも悪いも超越して、もう…。
Q:誰のために歌っているのかと聞かれたら?
A:しっかり、ちゃんと生きていくっていうことを確認したくて、自分に歌ってるんじゃないですかね、最終的には…ハイ。
Q:純粋って何ですかね?
A:経験値が低いっていうことだと思うんです。やぶれた数が少ない感じ、やっぱしますよね。純粋な人って強い。だから、臆病じゃないっていうか…。
Q:自分の歌を海外まで届けたいと思いますか?
A:ああ、私もともとやっぱり日本で日本語オンリーみたいんとこありますんで、いいですね、わたしは。ハイ。
Q:今の悩みは?
A:お金持ちになってておかしくないっていう予定だったんですよ。でもまあそれは半分ジョーダンですけど(笑)悩み…ないですね。
Q:生きていて汚れていくなーって感じることってありますか?
A:汚れてるのは汚れてるのでカッコいいですよね。負けたくないですよね、汚れてる人に。
Q:好きな季節は何ですか?
A:冬ですかね、はい。
Q:歌のうまさってどういうことなんですか?
A:私の場合、そんなにホント言っちゃうと上手くないんですよ。その、歌ってる本人の思いがわりとちゃんと声に乗る。その人と近い感覚の歌声が出ると、歌の上手い下手って関係なく、こう、響きますよね。
Q:自身が天才だと…(聞き取れず)
A:コンサートやってお客さんがこう、喜んでくれたりするとね、やっぱり「あーー俺ってスゲーのかな」って思っちゃうときが、そりゃありますよ。そりゃしょうがない、しょうがないっていうか…ま、なかなかのもんだなっていうふうに自分では思ってます。
Q:他人の評価と自分の評価はどちらが大事ですか?
A:自分の評価ってどうってことないっていうか、人の評価の方が大事ですかね。自分で嫌なことは基本的にやっていないはずなんですよね。