仕事から帰って来て速攻でメールチェック。
デイビッドは「Norah's still alive」の私とのメールのやりとりのまま返信してくれた。

「ノーラは行ってしまった。朝、僕の胸の上でずっと眠っていたノーラをシンクに抱っこしていき、流れる水を見せてあげた後、SPCAに連れて行った。血液検査をして、何か出来る手立てはないか確認した後、安楽死の注射をした。」

ノーラはデイビッドになでられる中、静かに眠り、二度と目が覚めることはなかった。

デイビッドは自分にノーラの面倒をみさせてくれてありがとうと感謝の言葉を言った。
「ノーラをペットとして飼えたことは嬉しかった。あんなにフレンドリーな猫に会ったことがない。かまない、ひっかかない、ただ擦り寄り喉を鳴らしているだけ。」

本当にノーラはいい猫だった。
最後までデイビッドに見届けてもらえたことは幸せだったと思う。
そして、苦しまずに死ねたことも。

SPCAがノーラの灰をデイビッドに渡し次第、デイビッドが日本に送ってくれる。

『ノラ猫のらちゃん、海を越える』は灰となって越えることになってしまった。