地元の友人のお父様(大将)がご逝去されました。


お父様は村で有名な和食屋さんの大将(お母様もそこで女将さん)だったので、

友人が紹介してくれ度々お邪魔し、とても可愛がっていただきました。


ビルの老朽化でお店を閉め、

私も村を卒業し、

2年前女将さんが癌でご逝去され、

大将は立川へお引越し。


一人息子である友人は結婚し家族と地方に住んでいるので

大将は独り暮らしでした。


1年に数回お食事したり、メールや手紙のやり取りをしていましたが

去年大将に癌がみつかり、治療の甲斐なく

あっという間に旅立たれてしまいました。



今日は大将が独り暮らししていたお部屋の

片付けのお手伝いに出掛けてきました。


仏壇に飾られた女将さんと並ぶ写真に

悲しさより、ホッとした気持ちに。

もう寂しくないね、大将。


一人息子、専門業者が来る前に

独りで片付けると言っていた中

無理矢理押しかけたのですが

行って良かった…


私が担当した台所から出てくる

無数の調理器具(プロ仕様)と複数の同じ調味料。

生前に思いを馳せずにいられない。


お洒落さんだった大将の素敵な衣類を片付けていた一人息子も「やっぱりこの作業は辛いわ」と呟いていました。


冗談交じりに

「終活しないで旅立たれて、大変だよ」

とボヤいていましたが


私は知っています。


一人息子が結婚して実家を出た時、

とんでもない重量のバーベルセットを置き去りにして それを大将が業者を呼んで処分したことを…!


似たもの親子だよ、、、



大将、女将さん、ありがとうございました。

これからもお二人は私の理想の「老後の夫婦像」です。仲良くスーパーに出掛けていらした図にキュンキュンしていました。


一人息子は私の兄と思い、思い出話のお相手を務めさせていただきますね。


兄が持たせてくれたワイン

献杯します。