残念な人のお金の習慣 (青春新書プレイブックス)/山崎 将志
¥990
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なんとなくありがちなタイトルの書籍ですが、イラストに目が留まって、読んでみました。結構面白かったです。



作者は、アクセンチュア出身のビジネスコンサルタントの方だそうです。
本書は、お金の使い方の習慣について、書かれた本です。


お金は、たくさんあればうれしいけれど、だからといってたくさん持っていれば幸せか、というと必ずしもそうではない。お金をうまく手に入れ、うまく使い、残す、という習慣を身につければ、人生もうまく回る、ということのようです。



主に、お金を「手に入れる」という側面と「使う、残す」という側面とに分けて説明されています。



お金を「手に入れる」という観点では、うまく稼ぐことができる人と、そうでない人とは何が異なるのか。目標の持ち方、価値観や考え方の違いが、長期間でみると大きな差になる、というお話でした。特に、時間の使い方が重要であると述べられています。もちろん、言われなくともわかっているつもりではありますが、良い人の習慣、悪い人の習慣、という形で列挙されると、自分としても改善すべき側面が多々あるな、と実感させられました。


お金を「使う、残す」という観点では、貯蓄の他、投資、消費、浪費を意識して使うことが強調されています。将来の自分への投資という明確な目標を持ってお金を使っているかどうか。また、同じ買い物をしても、その人にとって投資になる場合もあれば、単なる消費、浪費で終わってしまう場合もある。・・・確かに、といろいろ考えさせられます。

以下、印象に残ったフレーズです。


『稼げない人の頭の中は、まずお金を使うときに財布の中身や銀行口座の残高を気にする。一方、稼げる人は、それよりもその物事に対してお金を払ったことで得られる価値に重点をおく』


『もともと頭のいい人なんていない。勉強をする---分からなければ調べる、疑問点を放っておかない---結果として、頭がよくなるのである。できないと思った時点で終わりだ。できるようになるためにはどうすればよいか、そこからがスタートだ』