東京に場所を移してきたお店の思い出 | 探求

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日々の身体と心の動きを観察する日記です

昨日、阪神大震災から24年でしたね。

 

私にとって阪神大震災は対岸の火事でした。関東にいたので、やはりリアリティがなかったというのが最大の理由です。関西に来て分かったのですが、やはり行ったことのない土地は、想像しにくいです。東日本から出たことのない人々にとっては、東日本大震災の支援を通じて、阪神大震災に改めて触れたという経験を持つ人が少なくなかったんじゃないかな、と思います。

 

飯田橋に夫婦でやっているお店がありました。タンシチューの美味しいお店で、何を食べても美味しかった。それが何年か前の年末に閉めました。その頃、すっかり東京に行かなくなっていたので、そのお店が閉店したことも数か月後に知ったくらいでした。ご夫婦は年配だったので、もう引退されたのかもしれません(そういえば辞める前、きつくなって来た、もうやめてもいいんだと言っていた気がする)。このお店は神戸の長田から移転して来たとお店の中に黄色い紙に書かれていました(食べログで確認すると、もともとはうどん屋だったみたいですね)。どんな覚悟で二人は東京に出て来たんだろう、と当時も今も想像できません。20年はやっていたんじゃないかな。東京に来て最初は二人で弁当屋から始めたと女将さんは言ってました(お昼にお弁当を出してましたね)。私は後悔することはあまりないんですが、ここは最後に行きたかったなあ。

 

震災と直接、関係ないんですが、折に触れて思い出すお店です。よく考えたら、大阪来てからも、総合力であの店を超えるクオリティの店に入ったことはいまだにないな。