受験生と長い時間「対話」をして個性的な総合型選抜の志望理由書を作る
「学校の先生に見せて出願の許可を取らなきゃいけないんです」
「許可がもらえるといいね」
そう話しながらもこう伝えた
「こことここがダメだと言われて、こんなふうに直せと言われますよ」
「なぜそんなことがわかるんですか?」
「テンプレートで直すと仮定すれば必ずそうなるんです」
「この志望理由書はダメって言われますか」
「2つの理由でダメだって言われます」
「2つの理由とは?」
「1つ目は、書く順番がテンプレートになっていないこと。もう一つはイメージ通りの志望理由書っぽくないことです」
しばらくして生徒がやってきた
「志望理由書、だめだって言われました。直せって言われた場所も直さなきゃいけない理由も、全部教えてくれた通りでした」
生徒と対話はせず赤で添削し、すべて指示した通りに直さない限りは調査書を発行しないし、出願は許可しないという話だった
「最初に作った志望理由書で出願したかったです」
そう話してくれた生徒は、
「テンプレートで書いて合格しても僕らしくないです」
生徒は涙をこぼした
大学の先生に納得してもらうことができても、高校の先生の許可はとてつもなく難しい
結局はすべて私の無力が原因だ
ただただ申し訳ない