日本の夏のスポーツ | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

もうすぐパリオリンピック。
スポーツは素晴らしい。
観戦するのだってたくさんの感動をもらえる。
趣味としても素晴らしいし教育活動としても意義深い。

そんなことを前提で思う

「日本の夏にスポーツはもう無理だ」

もちろん、エアコンが完備された体育館であるとか、プールなどは良いかもしれない。
でも少なくとも、炎天下の屋外でのスポーツ、ましてやそれを昼間にやるなど、単なる虐待ではないだろうか。

先日ある部活動をしている高校生から聞いた。

「相手高校も暑い中で頑張ってる。暑さに慣れて乗りこえないと勝てないぞ」

顧問の先生は、そう言って部員たちを鼓舞したそうだ。
なんだかとても無理があるような気がする。

前の東京オリンピックがあった1964年の年間の最高気温は35度。



しかも、8月に1日だけだ。
もちろん7月に35度を超える日などは1日もない。

いまの中学生や高校生は大変だなと思う。
1964年の中学生高校生を今年に連れてきてスポーツをさせたらきっと全員倒れる?

昔の運動部は
「水を飲むな」
なんて指導されたが、今の気温の中でスポーツをするのは同じようなことでないだろうか。