本気で多様性と向き合うなら | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

「多様性の時代に対応して女子生徒にスラックスを導入します」

「自分と異なる他者を尊重する」を生徒に求める高校の決定だ。
しかし在校男子高校生は言う。
「クラスのLG BTの男子は、男子のスカートはダメって言われたんすよ」

多様性社会に本気で向き合う事は勇気がいる。
ひとりひとりの生き方や個性を本気で尊重しなければならないからだ。
昭和にプリンセスプリンセスというグループがいて「ダイヤモンド」というヒット曲があった。
その中の歌詞。
「好きな服を着てるだけ、悪い事してないよ」

令和の時代このように学ぶ。
「人を見た目で判断するのは差別だ」

その男子生徒がスカートを履いて学校に通えるようになるといいなと思う。
「男子らしい」制服ではなく、「自分らしい」私服も選択できればと思う。
「制服も私服も選択肢」
「女子のスラックスも男子のスカートも選択肢」

学校の先生は言った。
「男子のスカートなんかダメに決まってるだろ」
これでは自分と異なる他者は尊重されない。

他者と異なっていても、自分らしく学校に通えると少しは不登校が減るかもしれないし、もっと学校が楽しくなるんじゃないだろうか。