セールスと小論文 | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

昼間に事務所の電話が鳴る。
セールスだが、いつもその話が全然入ってこない。

ほとんどのセールスはマニュアルやテンプレートで話をしていて、相手が誰でも同じパターンで話す、だから人の心には届かない。

大学入試の小論文指導をしていると同じような話をよく聞く。

「書き方のコツ」
「小論文のパターン」

ばかりを指導されている。

そんなふうに書かれた論文って、大学の先生の心に届くんだろうか?

面接だってそうだ。
過去の質問を調べて、答えを作り、暗記して練習する。
そんな人間を大学や企業は求めているのかな?

仕事によってはマニュアルも大事だが、論文や面接までマニュアルやテンプレートに頼ったら、社会が求める、

広い視野
課題発見能力
問題解決能力

がある人間なんて育つはずがないし大学だって合格しない。
授業料無償化も大事、でも昭和のやり方はもうそろそろ変えた方がいい。

受験生の皆さん。
ネットのマニュアルやテンプレートに頼るのもいいけど、もう少し自分らしく考える学びをした方がいいと思う。
(この文章もネットだけど)

そしたら聞きたくなるセールスの電話が少し増えるかもしれない。