この入試は、早稲田大学のHPによれば、以下の通りだ。
地域が抱える課題の解決や地域の発展に向けて、グローバルな視野を持ちつつ、自ら主体的に学び(「地域探究」)、社会的・文化的・学術的に貢献(「地域貢献」)する意欲のある学生を求める入学試験です。
これまで取り組んできた地域での活動や経験、問題意識等を踏まえて、本学において主体的に学び、その成果を地域に還元する意欲を丁寧に評価します。
昨年度は対象6学部で242名受験し、最終合格者は16名。
人間科学部に限れば21名受験し最終合格1名、つまりは倍率21倍の難関だ。
したがって受験しても、ほとんどが合格しない。
それは、この入試の1次試験の論文作成が極めて困難であり、さらの2次で小論文と面接、そして3次は共通テスト(得点率80%)が課せられるなど、ハードルがとても高いからだ。
もちろん、合格、不合格は運などには左右されず、思考的な探究の蓄積が要求される。
この生徒は高校2年生からクリティカルシンキング講座に取り組み、夏休みに論文作成に注力し、さらにはクリティカルシンキングを基盤とした小論文指導を受け2次まで突破していた。
もちろん、その間に共通テストの勉強もせねばならず、共通テストの得点ハードルは高くはないが、色々と大変だ。
具体的に何をすれば、このような難関を突破できるか?
むろん、それは「添削」ではありえないし、「テンプレート」でも無理だ。
さらに、
「小論文は知識と文章力」
なんて言っているうちはまず無理だろう。
この入試の受験指導するのは、私も初めてだ。
それでも、単なる大学ごとの「対策」といった陳腐なものではなく、普遍的な「思考」の訓練であれば、なんら問題はない。
もちろん、最後は本人の自主性や努力、人間性があってのことだ。
さらには、この学びは、大学入試のためだけでなく、未来への糧となることも確実だ。
そんなことで合格おめでとう!