東京の保護者とビリージョエル | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

昨日から東京に来ている。

若い頃からずっと好きだったビリー・ジョエルの東京ドームライブに参戦するためだ。

2時間半のライブは、本当に良い時間だった。

しみじみ音楽は、人を元気にしたり、勇気を与えるものであって、こうやってライブに来ると、どうして若い頃にギターを続けなかったのか、サスフォンを続けなかったのか、そんなことを思って、74歳のビリー・ジョエルが楽しそうに歌ってる姿が本当に羨ましかった。


そのライブに先立ち、小論文指導をさせていただく東京の保護者の方にお会いして、ご挨拶をいただいた。

ご丁寧にこのようなお菓子をいただき、昨晩は、お菓子と共に過ごさせていただいた。


この保護者のお子さんは、高校2年生であり、医学部志望を考えていて、既に来年の戦いは始まっている。


もちろんギリギリになって駆け込んでくる受験生もいる。

そんな医学部志望の愛知県の受験生が、一昨日の夜にも駆け込んできた。


「僕はギリギリでしたけど、本当はいつからやればよかったでしょうか?」


この質問に答えは無い。


小論文とは範囲があるような学科試験とは違って、これまで学校では学んだことがないような思考の世界であり、その中で積み上げていくものだからだ。

ただ、あえて答えれば、少しでも早いほうがいいと言うことにはなる。


それは、俗に言う「対策」をたくさんできるという意味ではなく、日常生活のなかで、私の指導するクリティカルシンキングを伸ばす事が可能であり、同じニュースを見ても、クリティカルに見ることによって、自分だけの課題を見つけて、さらにその問題解決を自分だけで考えていく、さらにその過程で暗記ではない知識を得ていく。そうすることで人とは全く異なる景色を見ることができるようになるからだ。

それはとても楽しい学びだ。


そう思えば、やはり少しでも時間は長い方が良い。


今日は、これから、東京で「ひとり青空歴史教室」だ。

今日は神楽坂。

大正生まれの亡父の故郷だ。

もちろん、これも単なる観光地や史跡を訪れるということではなく、そこにあるものに疑問を持って、新たな見方を発見するのが楽しみだ。


昨日ご挨拶をいただいた保護者の方といろいろなお話をして本当に楽しかった。

私の考えや、指導のあり方をしっかり理解していただき、それは


「東京でいくつも塾を探しましたが思考は学べない」


とまで言っていただき、だからこそ東京から名古屋の私を見つけ、指導を依頼していただく。


「覚えない日本史」でも「クリティカルな小論文」「面接」「志望理由書」、その全てが会話であり、人との関わりであり、単なる受験対策ではなく、何よりも未来を見据えたものでありたい。


昨日はそんな保護者の方とビリー・ジョエルに会えた1日だった。

ともに私に元気と勇気を与えてくれる。


なんとも良き日となった。