4年前、ひとりの男子高校生の小論文指導をした。
家庭はシングルマザーであり、お母さんは息子さんと妹さんを一生懸命育てていらっしゃった。
息子さん無事に東京の大学に進学し、1度東京で会い食事をした時は、とても愉快な時間だった。
息子さんは言っていた。
「母には感謝しかない」
私が子供の頃は、「片親」はダメみたいな言い方をする人が多かった。
でも、両親が揃ってるとか片親だとかそんな事は全く関係なく、どれだけ愛情を込めて丁寧に子育てをするかであろう。
厚生労働省の調査によると,2016年のひとり親家庭数141.9万世帯のうち,母子世帯数は123.2万世帯、のうち37.6%が年間所得額200万円未満であり,45.1%が生活を「大変苦しい」と感じている。
でもそれはシングルマザーの方の責任ばかりでなく、社会的な構造が原因である場合だって少なくない。
このお母さんは子供の進路のために全力で応援し、何よりも人を育てていた。
勉強やスポーツに優れているばかりでなく、何より人として思いやりに溢れた息子さんだった。
私はそのお母さんからたくさんのことを学んだ。
良き時間だった。