最低の志望理由書の指導 | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

いくらなんでも、あまりに酷い。

それは公立高校で行われている志望理由書の指導だ。



理由はいくつかある。


1つ目は何より教員が自分で指導するのではなく、外部の業者に完全に丸投げしてることだ。

志望理由書とは、先生たちにとって大切である生徒たちが、一生懸命人生をかけて書くものである。

その指導を自分でやらず、生徒となんの面識もないような外部業者に、丸投げしてまかすとは一体どういうことか!


指導の仕方がわからなければ、一生懸命勉強したら良い。

それこそが、教員としての使命だろう。


もう一つは、その外部業者の冊子を見せてもらったけど、典型的なテンプレートで書けと言うもの。

しかもなんら生徒と直接話すことなく添削だけ。

こんなことをしていたら、個性もなければ、人間性もない志望理由書になる。

それは人を育てると言う教育の欠片もない。


この外部業者は恥ずかしくないのだろうか?

ひとりの人間の

人生を責任持って預かるのであれば、一人ひとりの生徒と対話して、その生徒の想いや志を感じてこそ、人間としての指導ができるのではないか!


申し訳ないけど、この業者は、大学生の就職の指導で有名な業者だ。

お金儲けのビジネスのためだろうけど、いくらなんでも志がなさすぎる。

単なる金儲けだったら、教育の場から去るべきだ。


先生方に問いたい。

こんな業者に大切な生徒を任せていいのか?

それともこの業者の酷さがわからないのか?


生徒一人ひとりのことを本気で尊重して、生徒の人生に対して、責任感を持つ教員であれば、この指導がいかにいい加減で形だけで、なんらその生徒の成長につながらないことぐらいわかるだろう。


今日は本当に呆れ返るだけではなく、腹立たしかった。


もっと真面目にやろうよ。

教育をしてるんだろ。


忙しいだか何だか知らないけど、仕事がブラックだか何だか知らないけど、だからといってこんないい加減なことしていいのか!

やってるふりは、生徒にとってなんらプラスにならない。

恥を知るべきである。