覚えない日本史 その3 | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

やがて、そんな作業しているうちに、ある1つのことに気がついた。

それが順番並び替え問題である。



世の中では、順番並び替え問題のためには年代暗記をしなきゃいけないは常識であり、日本史にとって年代暗記は避けて通れない道だった。


しかし、とてつもない数の入試問題から情報を集め続けると、この順番並び替え問題に、ある明確な法則性があることに気がついた。

しかも、それを調べれば調べるほど、それが歴史学に基づいていることにも気がついた。


今でもそうだが、様々な学校の日本史の定期試験の問題を見る機会があるが、そこでも順番並び替え問題が出題されている。

それらの問題のほとんどといってもいいのだが、私が発見した法則には基づいていない。

つまりは適当に作られている。


これは大きな発見だった。


つまりは、一見同じような順番並び替え問題だが、その作成の仕方が本質的に違うのである。

一方は、歴史学に基づいた明確なお約束があるのだが、もう一方は何の根拠もない適当に作られている。


そうなると、一気に作業がはかどるようになった。

つまり、この法則を見つけさえすれば、あらゆる順番並び替え問題に年代暗記は必要なくなるのである。

わかりやすく言えば、出題される内容が、最初からわかっている状態だ。

これは20年の月日が流れた今でもそうだが、順番並び替え問題に関する法則性をゆるぎなく、受験指導の日本史において、年代暗記をする事は一切ない。

しかも困らない。


この情報をもっと突き詰めれば、日本史の暗記地獄から抜け出せるかもしれない、そんな光が差した時、この情報収集作業を始めてから3年以上の月日が流れていた。