これまた謎の指導である。
「最後の行まで書け」
これをクリティカルに考えれば、そもそも最後まで書く意味ってなんだろうってなる。
大学側の印象が良くなる???
なんてことがあるはずもない。
小論文とは、批判的思考、創造的思考、論理的思考を問われる。
最後の1行まで書くか、書かないかなどということは、そもそも問われることではない。
ところが、それをやたらと強調するのは、おそらく思考的に書く指導ができず、とりあえずもっともらしいことを言っておこう、それが本音ではないだろうか。
大切なことは最後の行まで書くことなどではない。
内容がいかに思考的かであるかであり、最後の行まで書くなんて、どうでもいいことである。
そうした形式や型、テンプレート的な発想は捨てて、思考の過程をどう形成するか考えるべきであろう。
小論文とは、反省文を書いているのではない。