小論文を書くには② 最後の行まで書く??? | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

これまた謎の指導である。

 

「最後の行まで書け」

 

これをクリティカルに考えれば、そもそも最後まで書く意味ってなんだろうってなる。

 

大学側の印象が良くなる???

 

なんてことがあるはずもない。

 

小論文とは、批判的思考、創造的思考、論理的思考を問われる。

最後の1行まで書くか、書かないかなどということは、そもそも問われることではない。

ところが、それをやたらと強調するのは、おそらく思考的に書く指導ができず、とりあえずもっともらしいことを言っておこう、それが本音ではないだろうか。

 

大切なことは最後の行まで書くことなどではない。

内容がいかに思考的かであるかであり、最後の行まで書くなんて、どうでもいいことである。

 

そうした形式や型、テンプレート的な発想は捨てて、思考の過程をどう形成するか考えるべきであろう。

 

小論文とは、反省文を書いているのではない。