6月に入り学校も再開され、徐々に日常が戻りつつある。
やはり休校中は、長坂塾に小論文や日本史を新たに学びに来ていただける方はすくなかった。
だが、徐々にではあるが、再びお問い合わせが届き始めている。
もっとも、コロナ前と明らかに異なるのは、遠方、関東や関西、東北や九州といった地域からのお問い合わせが少なくないということだ。
いままでは、学校外で日本史を学ぶのは、近所の英語や数学を学ぶ塾で「ついで」にといったケースや、大きな予備校で大人数で講義を受けるケースが多かったであろう。
むろん、そもそも塾探しが自宅から「近隣」であった。
しかし、このコロナでオンライン授業が広がり、そのオンライン授業にも明確な優劣があることに、多くの生徒や保護者は気が付いている。
ある学校では、意図はよくわからないが、自宅にいる生徒と教室に登校している生徒が、同じオンライン授業を受けているそうだ。
私は?って思った。
教室にいる生徒もオンライン????
よくよく聞けば、つまりは学年のほぼすべてが同じ授業を同時に受けるために、そういった措置をとっているらしい。
確かに進度は同じにはなる。
だが、これでは本来は授業をする先生が7クラスなら7人いるところが、「ひとり」の先生で賄える。
しかも、その先生の授業が、まったく魅力的でもわかりやすいわけでもないらしく、生徒間では極めて不評と聞いた。
つまりは、オンラインでも、本質的にどのような運用をすれば効果的か合理的を真剣に議論しなければ、単に対面の生徒からの評価の低い授業を、画面で見させられる、それが生徒の立場になるだけのことになってしまう。
ちまにみ、オンラインでやっているほうは気が付かないが、その授業を生徒が家庭で視聴するということは、保護者も見ている!
。
上記の授業については、保護者はこういっていた。
いままで、知りませんでしたが、子供は毎日、こんなつまらなくわかりにくい授業を学校で受けていたんですね・・
今どきこんな一方通行の授業なんて・・・驚きました。
コロナ後とは、こうしていままで密室であった授業、つまりは学習指導がオンラインという形で公にさらされることである。
遠方からのお問い合わせは嬉しいし、新しい時代も感じる。
同時に、ようやく日本でも、「教育を選ぶ」「指導者を選ぶ」ことができる時代がやってきて、それは同時に教育への淘汰の始まりなのかとしみじみ思う。
意欲的な高校生であればあるほど、学校の授業を評価してない実態があり、学習指導で信頼できる先生は学校に何人くらいいると聞けば、
多くて2~3人、まったくいないと答える生徒も非常に多い。
大きな変革が急激に訪れている。
それは単にオンラインになるではなく、教育・教員の淘汰への始まりであり、そのことをすべての教育者は肝に銘じて、この新しい時代に挑まねばならない。
「先生」の肩書だけで、生徒は授業を受けてはくれない時代がやってくる。
昨日、そんな不安をもったある日本史の先生からメールをいただいた。
指導法・授業法の講習会を開いていただけないですか?
私のような学校失敗者に、現役の先生がと思うと、この方は本当に立派だと思う。
ちなみに、これこそオンラインの世界で、この先生は関東からのアクセスである。
そういう志や意志をもった先生がいらっしゃるのであれば、私でよければ、私が持っている日本史の効果的な指導法をお伝えしようと思う。
断っておくが、それを身に着け、実際に指導に生かしていくことは容易ではない。
例えば、私の作成している『テーマ別日本史解説集』を丸写しに模倣しても、それは私の指導法の理念を知らないし、コンセプトも理解をしてらず、それこそ「形だけ」となる。
以前は、学校の先生からお問い合わせがあれば、気持ちよく『テーマ別日本史解説集』をお分けしていた。
しかし、いまは実は私は自分のHPにこんなことを書いていた。
『テーマ別日本史解説集』の不適切な使用法が多く、塾生以外にお分けすることをお断りしています。
まあ、私の心が狭いのだろうが、私は25年以上も心血を注いで作り上げてきたものを、その理念やコンセプトを学ぼうともせず、使用方法の質問すらせず、表面的に模倣する精神が、どうしても私とは相いれないからだ。
申し訳ないが、私の日本史の指導法や『テーマ別日本史解説集』とは、私の魂そのものである。
本だけいただければ、あとは自分で読めばわかりますから
こんなメールも来たりした。
むろんお分けすることはお断りした。
もっともその一方で、私の塾に3か月も授業を受けに通っていただいた先生もいらっしゃる。むろん、その授業は高校生と一緒だ。
つまり、そういった気持ちや覚悟をお持ちの方であれば、年齢や性別、立場などに関係なく、一緒に学びたいと思う。
むろん、無料というわけにはいかないし、それが社会通念である。
それでも良いとおっしゃる先生であれば、正直、学校の先生方の時間や労力もいただくし、コストもかかるが、私の指導法、「覚えない日本史」「見えない歴史を学ぶ」指導法をお伝えする。
それは、ひとえに、全国の生徒のためになると信じているからだ。
できれば対面でお伝えしたいが、この状況ではオンラインになるし、1回や2回では終わらないことをご理解いただき、そのような希望があればご連絡ください。
むろん、匿名はお断りです。匿名でしか人と向き合えない人は、私は向き合えません。
よろしくお願いします。