甥がアメリカで海軍士官になる | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

アメリカの住む甥が、「Notre Dame Naval ROTC」に進学することになった。

この制度は、アメリカの大学に設置された、陸海空軍および海兵隊の将校を養成するための教育課程である。

いうまでもなく超難関である。

 

つまりは、自分の甥が、ノートルダム大学に進学し、その後はアメリカ海軍の士官になる。

 

ノートルダム大学は、亡父が1950年代に物理学の博士号を得た大学であり、70年の時を経て、今度は孫が進学するという奇縁でもある。

しかも彼のミドルネームは「Gen].

亡父の源一郎の名前から付けられたものだ。

 

さらには、私の歴史学における専門は、海軍史であり、このアメリカの制度を利用し海軍士官となった軍人に、カーチス・ルメイ(東京大空襲の総指揮官)がいることが、なんとも複雑な気分ではある。

しかし、長年、海軍を研究してきた身としては、わが甥が海軍士官への道を選んでくれたことは、誇らしくなんとも嬉しい。

 

私は、子どものころは、無邪気に海軍に憧れ、将来は海軍士官になりたいとも何度も夢想した。結果として、すでに海軍は滅んでいたことを学んだときは、大きなショックであったことを昨日のことのように覚えている。

 

源ちゃん(私は彼をそう呼ぶ)は、私の一族で私より唯一の長身でスポーツ万能。

しかもハーフのハンサムボーイだ。

彼がいつか、真っ白の海軍士官の正装で目の前に現れたら、もう泣いてしまうかもしれない。

 

なんにせよ、彼は自分の意志で自分の未来を選択した。

その選択を心から祝福し、未来への飛躍を祈るものである。