多様性がなかれば人は育たない | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

変化に対応できる、つまり日常と異なった場面に出会っても、コミュケーションがしっかりとれる、これこそ社会から求められる人材であろう。

さらに、企業によっては副業を奨励し、その副業の経験こそが企業にとって有益だと理解している。

こうした多様な経験値も企業の求めるところだ。

 

つきるところ、同じ場所で、同じ仲間と、同じことの繰り返しでは、人は成長はない。

 

教育の現場はどうだろうか。

一部に変化してきている学校もあるが、相変わらず特進を作り、クラス内から成績の多様性を排除し、まじめて点数のいい生徒ばかりを集める・・・同じ学校内のことである。

場合によっては下位者のクラスを作る・・・これはもう究極の画一性であり、生徒を伸ばすという意味においてマイナスでしかない。

むろん、排除の論理が働き、差別にもつながる。

先生にとっては、やりやすく楽にはなるが・・・これでは、上記とは正反対になってしまうのではないか。

 

大学でも、なかなか他学部との学問的な交流は少なく、ある意味、同じ仲間と、同じ場所で、同じ日々の繰り返しである。

これはとても「楽」ではなるが、成長は乏しい。

そういう負の意味では、「高大接続」は完璧である。

 

多様な人が集まって切磋琢磨してこそ、人は成長をする。

同じようなタイプばかりを集めていても、創造的な意見はなかなか出てこないことは、どの企業でも真摯な問題であろう。

 

だからこそ、初対面の人とディスカッションし、さらにはプレゼンをする、そういった機会がもっとあるべきではないか。

校内・学内はいわばホームであるため、まったくの未知の場所や、未知のメンバーで取り組めれば、それは程よいということになる。

 

以前にも告知したが、そんな機会を1月5日(土)に長坂塾でやってみようと思う。

徐々に参加をしてくれる学生さん(一部に高校生)も増え、愛知県だけではなく、関西の大学の学生さん、さらに台湾の方も参加してくれる。

 

高校や大学に比較すれば、アリのような小さな小さな活動ではあるが、こうした機会を通じて、少しでも若者たちの成長の支援ができればと思っている。

当日の様子は、ZOOMでも配信予定であり、もしよろしればZOOM参加の希望者もお待ちしています。

 

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