6月以降の受験日本史の対策 | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

5月も後半に入り、各高校では中間考査が終了し、さらには第1回全統記述模試も終わりました。

 

となると、日本史の学習範囲が、一気に「室町時代まで」から、「三大改革」まで広がることになります。

 

できることであれば、この5月中くらいに「三大改革」までの学習を終え、その範囲までの演習を開始するのが理想的な日本史の受験対策となります。

むろん、東大を目指すような人は別ですが、多くのそうでない人は、ここから夏休みまでに、いかに「三大改革」までをコンプリートするかが勝負となります。

 

いうまでもないですが、文化も大事です。

 

文化を、

 

「自分でやっとけ」

「プリント配布のみ」

 

なんていう学校もありますが、例えば「化政文化」だけでも、センターレベルでの登場人物は100名以上、難関私大になると150名に達します。

 

それを、生徒まかせは、その人名語句の「優先度」「頻出度」「取捨選択」「セット語句」の判断が難しく、それを整理してもらえる授業が有益となります。

 

また、「三大改革」はセンター試験での頻出であり、例えば、

 

「相対済まし令」と「棄捐令」

「旧里帰農令」と「人返しの法」の「奨励」と「強制」

 

などなどを、学校で習うと思います。

そうした鉄板の組み合わせを知ることが、8月の第2回全統マーク模試の攻略に繋がります。

 

センター試験レベルであれば、「傾向」と「集約」さえ怠らなければ、誰でも「暗記」なしに80点以上は取れると思います。

 

学校の指導で、もし、

 

とにかく覚えるしかない

 

なんて言われれば、それは歴史に例えれば「旧石器時代」の「根性論」であり、さすがそんな指導は少ないとは思います。

 

日程や範囲、レベルなどをしっかり把握し、確固としたトレーニング法を使用し、確実に高得点のへの道を、受験生の皆さんが歩んでもらえればと思います。

 

少なくとも、頑張っていて、点数が伸びないのは、それは明らかに「トレーニング法」がおかしいのであって、努力不足が原因ではないと判断して下さい。