センター日本史対策 弥生時代の稲作の出題 | これでも元私立高校教員

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30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

センター日本史には明確な出題傾向があり、すべての語句が同じ比重で出題されるわけではない。

 

今回は弥生時代の稲作でその傾向を見てみよう。

 

 

この問題の解答は③であるが、いつものようにすべての文を確認してみよう。

 

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弥生時代の稲作問題でもっとも出題頻度の高い箇所である。

稲作の伝播のエリアは「北海道、南西諸島を除く全国」であり、誤文を作成する場合のほとんどは「北海道」を混入させてくる。

「弥生-1」参照

 

収穫の際は「石包丁」を使用した「穂首刈」であり、弥生時代後期になると「鉄製の鎌」を使用した「根刈」である。

なお、「石包丁」は写真での出題にも気を付けたい。

「弥生-1」参照

 

収穫された稲は「高床倉庫」に収蔵された。意外にも「高床倉庫」は誤文になりにくい典型であり、唯一の誤文パターンは「縄文時代」で出題された場合である。

 

弥生時代の稲作関連で伝播エリアと並んで出題頻度が高いのが耕作地の順番である。

「湿田」(前期)→「乾田」(後期)

この図式をしっかりと押さえておきたい。

「弥生-1」参照

 

 

残念ながら、「石包丁」と「高床倉庫」を同じレベルで重要だと思っている人は多い。

しかし、この2つは出題頻度が比較にならず、同じような教科書太字語句でも、優先順位を知り、より少ない労力で、第2回全統マーク模試では確実に点数をあげていきたいものである。

 

 

なお文中の「弥生-1」は、『テーマ別日本史解説集』の番号である。

 

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