日本には素晴らしい歴史があります。
世界でも稀なことですが、ほぼ1300年間ほど、同じ言語を使用し続け、文化の発展は常に継続性を持ってきました。
これこそ、日本の歴史の本当の素晴らしさです。
いま、国会で森友学園のことが問題となっています。
もちろんそこに不正があれば糺すのが政治の役割であり、ぜひしっかりと真相を究明して欲しいものですが、教育問題としては森友学園の教育方針も話題とっています。
園児に教育勅語を唱えさせるのは、さすがに時代錯誤とはおもいますが、言うまでもなく森友学園は極めて保守色の強い教育方針を掲げています。
日本では保守的な思想、教育と言えば、必ず近代がテーマとなります。
盛んに「自虐史観」廃止などが叫ばれますが、きわめて不思議なのは、こうした保守的な人たちから、近代以前について「サムライ」以外の日本の素晴らしき歴史の話題がまったく聞こえてこないことです。
例えば、森友学園では『源氏物語』の素晴らしさを誇りをもって学ぶのでしょうか。
「教育勅語」を読ませるのであれば、「御成敗式目」は教えないのでしょうか。
「歴史を学ばない国民は滅ぶ」
有名な吉田茂の言葉ですが、それは決して近現代史に限定したことではありません。
日本の高校では、相も変わらず日本史は必須ではなく、理系に至っては日本史を学ぶことなく高校を卒業できます。
なぜ理系の高校は日本史を学ばなくてもいいのでしょうか????
数学的な思考に合わないとなど、まったくナンセンスな理由で、日本史を理系の高校生から排除すると、どうして未来の日本に繋がるのでしょうか。
さらには、私は、理系の生徒に受験日本史を教えると、高校で授業がなくとも、ほとんどが高得点になることを知っています。
近年の、妙に近現代史に偏ったナショナリズムは、非常に残念な傾向です。
もちろん、どの時代も熱心に歴史を学ぶことはいいことですが、できることであれば、ぜひ保守派の方々に昭和史と同じくらいの情熱をもって、鎌倉時代、室町時代を学んで欲しいと思います。
私は受験指導に熱心です。
しかし、それは手段にすぎず、受験指導をしながら歴史の大切さ、素晴らしさ、楽しさを並行して学べる道を常に模索し、必ずそれは並立すると確信しています。
「考える力」とは歴史的には「想像する力」です。
これらをすべて学べる体系が構築された時、受験でも無敵、歴史的には教養深く、さらには思考力豊かな人間が育っていくはずです。
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